2021年08月07日

全国及び鹿児島県、奄美大島における感染状況を踏まえた奄美大島5市町村共同メッセージ

全国的に人の移動や接触機会の増加による感染が急拡大する中、本日、鹿児島県は8月22日までとする「爆発的感染拡大警報」を発令いたしました。

奄美大島においては、7月下旬以降、経路不明の感染が連続して確認されるとともに、島内2例目となるクラスター(集団感染)も発生いたしております。このことから、奄美大島5市町村が独自に設定している「奄美大島コロナ警戒レベル(5段階)」は「4」となっております。

私たちが暮らす奄美大島は離島であり、もとより都市部と比較して十分とはいえない医療体制は、医療従事者の皆様の懸命な努力により維持されておりますが、ひっ迫した状態に近づきつつあります。
加えて、台風シーズンを迎え、本土から遠く離れた奄美大島では、台風により島外搬送ができなくなることで適切な医療が受けられなくなるなど、本土とは異なるリスクも負っています。
このことから、皆様に対して、次のお願いを申し上げます。


【来島を予定されている皆様へ】
来島を予定されている皆様におかれましては、この度の鹿児島県の警報発令についてご確認いただきますとともに、国やお住まいの自治体の要請に従って対応いただくようお願いいたします。
また、来島される場合は、2週間前からの体調管理や来島前のPCR検査へのご協力をいただくほか、滞在中には「マスクの着用」「手指消毒の徹底」「3密の回避」など基本的な感染防止対策に加えて、体調に異変を感じる場合などは、外出を控えていただき、医療機関もしくは受診・相談センター(電話0997-52-5411)への電話相談をお願いいたします。

奄美大島では感染防止対策を徹底・強化している時期であることから、公共施設の閉館をはじめ、皆様の旅のご予定に支障をきたすことがあることも、予めご了承ください。


【島民の皆様へ】
全国的にも大きく報道されている「デルタ株」については、感染力が高いことに加え、重症化リスクの高さや、無症状から有症状への急変などの特徴があり、世代にかかわらず、改めて感染防止対策を心がけていただくことが重要です。

今年は、新盆と旧盆が一週間の違いとなっており、夏休み期間とも相まって会食の機会が増えることが想定されます。しかしながら、今年に関しては、いつも生活を同じくする家族以外との大人数での会食はお控えいただきますようお願いいたします。

また、会食の場合にも、感染防止対策を徹底している店舗を選び、店舗の取組に協力することをはじめ、「少人数・短時間」「会話時はマスクをする」など、感染リスクを極力下げる取組へのご理解ご協力をお願いいたします。
ご自身の行動が自らの感染リスクを高めることがないか、慎重にご判断いただき、「感染しない」「感染させない」の実践のため、鹿児島県の呼びかけへのご理解ご協力をお願いいたします。

あわせて、奄美大島5市町村ではワクチン接種を進めておりますので、引き続き、住民の皆様のワクチン接種への積極的なご協力をお願いいたします。


【結びに】
奄美大島においても感染の拡大が懸念される中、医療関係者をはじめ、感染症対応にご尽力いただいている皆様へ心から感謝申し上げます。
感染者が増加する中、最も不安な気持ちをもっておられるのは、感染された方々やそのご家族です。誰もが感染リスクと隣あわせの状況にあるからこそ、感染された方々へのいたわりの気持ちを持ち、感染者やご家族・関係者の特定や、その方々に関する情報の拡散、誹謗中傷などを行わないよう、お願い申し上げます。

奄美大島が世界自然遺産となり、多くの方々が、この島の素晴らしさを求めて来島を計画していただいております。しかしながら、新型コロナのために、不便をおかけすることもあるかもしれません。

いつかまた、皆様に何の支障も無くこの島の素晴らしさを実感していただけるためにも、来島いただく皆様にもご協力をいただくようお願い申し上げます。


令和3年8月6日 奄美市長 朝 山  毅
大和村長 伊集院  幼
宇検村長 元 山  公 知
瀬戸内町長 鎌 田  愛 人
龍郷町長 竹 田  泰 典
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