鶏飯

鶏飯 (けいはん)

奄美のソウルフードとして、島の人たちから愛されている鶏飯は、奄美の代表的な郷土料理として全国に知られています。鶏肉やシイタケ、錦糸卵などをご飯の上に乗せ、鶏がらスープをかけた、さっぱりした料理です。そのさっぱりした味わいから、夏場の食欲がない時なども食べやすく、一年を通して食べることができます。昔、奄美群島が薩摩藩の直轄地だった頃に、藩の役人を接待した料理として知られていますが、もともとは島でお祝いや客人へのもてなし料理として出されていました。北大島が本場で、赤木名方面の料理だったそうです。現在では鶏がらスープをかけて食べますが、昔は炊き込みご飯風なものだったそうです。

■食べ方
鶏飯には色々な種類や食べ方があります。

・鶏飯
まずはご飯に具材を乗せます。盛り付けすぎるとおかわりの分が無くなるので、注意です。その後、鶏でダシをとったスープをかけて、完成です。ご飯とスープはおかわりが自由なところが多いようです。

・鶏飯丼
丼に具を乗せてスープもかけた状態で出てくる、鶏飯スープのお茶漬けのようなものです。名瀬の居酒屋にはほとんどと言っていいほど鶏飯丼があり、お酒の後のシメに食べられます。値段が鶏飯よりもリーズナブルな点も人気の一つです。

・鶏麺
ラーメン屋さんなどを中心に広がり始めたもので、冷やしやイタリア風など、変化をつけやすいのが特徴です。