シマ自慢ターバマ(高浜)

コロコロとした玉石の丘。
まるで秘密基地のようなビーチ

市集落の奥、半島の先の海岸からさらに奥に進むと、突然目の前に現れるターバマ(高浜)。玉石が丘のように高く積みあがっているので「ターバマ(高浜)」と呼ばれている。干潮のときだけ海岸線を歩いて行けるが、潮が満ちてくると行くことが難しい、ちょっとミステリアスな浜。
砂ではなく玉石が一面に広がる変わった地形は、外洋から打ちつける激しい波のしわざ。波が打ち寄せるたびに石が転がり落ちてカラカラと音を立てる。その繰り返しで石はさらに丸くなり、丸い石が敷き詰められた不思議なビーチが出来上がる。

満潮時ターバマへ向かう道…。細心の注意を払いながら岩伝いに進んでいく。運動靴は必須!

集落では、干潮時にだけ道がつながるこのビーチと、ひっそりと大切に関わりを保ってきた。子供たちにとっては、玉石の丘はすべり台代わりの遊び場であった。 また、市集落は海上の交易が盛んだったので、ターバマは海難事故から身を守る祈願をする場所としても使われてきたという。

「黄金のしずく」。市〜青久間道路脇の山間部の岩に生えるコケから滴り落ちるしずく。雨が降った後は特に美しく輝く

この付近では、玉石を固めたような珍しいビーチロックもあり、干潮のときに見ることができる。 また、天然記念物のオカヤドカリや奄美では珍しい二枚貝も生息。近年では数が減り、保護に力を入れているということだ。

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ICHI-市集落-

地元呼称:イチ 世帯数:93 人口:138

越次橋を渡り東へ向かうと見えてくる天然の良港に恵まれた、住用町で一番古いと言われる集落。集落を守るための城郭跡や中世時の住家屋敷跡などが残る歴史を感じる集落。

時期

一年中

POINT

岩伝いに進んでいく、難関スポット。運動靴・両手が空くバッグを持って行こう

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