レトロな空間で、島黒豚のヨーロッパ家庭料理に舌鼓「架空食堂 Kurau/クラウ」
島食
2016/03/08
しーまブログ編集部
全面ガラス戸の「架空食堂Kurau/クラウ」は、夜闇の中でも柔らかい明るさを放っています。店内に広がるのは、タイムスリップしたかのようなレトロでジャンクな空間。まるで欧州の楽しい酒場食堂に足を踏み入れたようです。
メニューももちろん個性的。ヨーロッパの家庭料理がベースになっていて、島で育った「奄美黒豚あかりんとん」を使った手作りの加工品を中心に、ハーブやスパイスを生かした料理はどれも手が込んだ逸品ばかりです。
300g超でボリューム満点の「骨付き奄美黒豚あかりんとんのロースト」は、まず豚肉を乾燥させ、熟成させることからはじまります。
塩コショウと香草のみを加え、じっくり焼きあげたローストポークは食欲旺盛な男性もお腹いっぱいになるほど。絶妙な火加減で、外はカリッと中は桜色で程よいレア感を楽しめます。かたまり肉ならではのジューシーな旨さと、ホクホクのポテトがよく合います。
「奄美黒豚あかりんとん」を使用した「自家製ソーセージ」は、熟成された豚の甘い脂身がスパイスでピリリと締まり、辛口のワインやビールがよく合います。
マスタード、季節の野菜やレンズ豆の煮込みなどを添えて「ぱくりっ……」ジューシーな旨味が弾けます。
黒豚は半頭、あるいは部位で仕入れて、オーナーがソーセージやハム、ベーコンなどのシャルキュトリー(フランス語で豚肉や豚の内蔵を使った加工品のこと)に加 工します。
季節ごとに素材の配合や肉の挽き方を変えるなど、画一的ではない自由なメニュー発想に、何度訪ねても飽きることありません。
オーナー夫人の手作りパンは、どこか懐かしく噛みしめるほどに小麦の旨さを感じられます。パテやチーズ、生ハム、オリーブオイル等を使った料理によく合うので、ぜひ一緒に食して頂きたい逸品。もちろん、ワインを呑みながらつまむのもおすすめです。
店内はオーナー夫妻のニッチな感性にひっかかった、ジャンクな家具や雑貨であふれています。懐かしくもどこかおしゃれな雰囲気に酔いしれて、料理とお酒を楽しんでみて下さい!
不定期ですが「架空食堂 Kurau/クラウ」ではグルメにはたまらない食のイベントを開催しているので、Facebookやブログをこまめにご確認下さい。
きっと、新しい美味しさに出会えるはずです。
この記事を書いたフォトライター
しーまブログ編集部
2010年に誕生した、シマを愛するすべての人々のための奄美群島地域情報サイト。日々あがってくるシマッチュたちのブログを主軸に、編集部が取材したグルメ・不動産・仕事・イベントなどの情報まとめなどを掲載。フリーペーパー「みしょらんガイド」「amammy」も配布中!しーまブログ