【コンセプトは“奄美らしさ”】なぜまち商店街アーケードにあるグリーンストア末広店
島モノ
2019/05/13
井田陽平
奄美市名瀬街には多くの大型スーパーがありますが、なかでも島人に一番近い距離感で親しまれているスーパーがあります。
それが島生まれのスーパー、「グリーンストア」。
名瀬のなかで5店舗(入舟店、古田店、伊津部店、長浜店、末広店)を展開しています。
どの店舗もいつも多くのシマッチュでにぎわっているのですが、今回は2016年にオープンしたもっとも新しい店舗、「末広店」におじゃましました!
お土産屋さんとは一味違う、ディープでローカルな商品をご紹介します。
シマッチュの愛するシマ惣菜がずらり
末広店は名瀬街中心部商店街のアーケード内にあります。2階建ての店舗で、1階はお惣菜とドリンクなどの売り場。
店舗で調理されたお惣菜がとっても人気。シマッチュはもちろん、観光のお客さんも手にとっていくのをよく見かけますよ。
島の野菜やお魚を使った惣菜のほか、「あずきがゆ」(小豆を入れた冷たいおかゆ)、「ヒッキャゲ」(サツマイモと餅粉を練ったお菓子のようなもの)など、島ならではの惣菜も機会があればぜひ味わって欲しいところです。
人気の揚げ物のコーナー。
奄美近海産の「うるめ」が、豪快にまるごと揚げられています!
「赤魚のフライ」は島のおじおばも大好きな定番のおかずです。これと白米と粒味噌があればとても島らしい食卓です!
気になる生鮮売り場を見てましょう
ここで2階の生鮮食品売り場へ。
掲げているのは、もちろん「地産地消」。奄美産の野菜や果物、肉や魚を多く取り扱っています。
奄美近海産の魚がズラリと並びます。
名瀬漁協の朝競りにも参加して、自社で目利きをして競り落とした新鮮な魚介類です。
お肉コーナーには、スープ用の鶏ガラスープを常備。もちろん、奄美の名物料理「鶏飯」用です。鶏飯はレストランなどでも食べられますが、奄美では立派な家庭料理。自宅でつくるときにはスーパーやお肉屋さんで鶏ガラを購入してつくります。
鶏ガラがいつもこれだけ並べられているのも、奄美ならではですね。
瀬戸内町で養殖をしている本マグロの刺身や、島豚ブランド「あかりんとん」を取り扱っている貴重なお店。大手スーパーにはない地元密着がたまりません。
島ソウルドリンク「みき」の種類が充実!!
奄美にきたらぜひ飲んで欲しいのが「みき」。
米とさつまいもと砂糖を発酵させてできた飲み物で、奄美の人のソウルドリンクと言えるでしょう。
トロっと甘く、独特な飲み物で、お店や販売店によっても微妙な味の違いがあるので、飲み比べてみると面白いかも知れません。グリーンストアではさまざまな種類のみきがおいてあります。
豆腐コーナー。奄美にはお豆腐屋さんが何軒もあって、地元の人に愛されています。ここにもしっかり並んでいますね。
水耕栽培の奄美レタス。地元野菜もしっかり並んでいます。
ちょっと変わったものも発見できる?!お土産コーナーが楽しい
店内にはお土産コーナーもあり、島の様々な物産が揃っています。
即席鶏飯や黒糖などの定番のほか、こんなものもあります・・・
職人の技が光るハブ取り棒&箱!!
何とも奄美らしいですね。
しかし実はハブがいるのは山のなかか、山の麓。街中で見かけることはほとんどありません。私も奄美に来て6年、道端でハブを見たことはまだないです。
ただし、草むら近くは危険ですし、ハブの被害もちらほらと耳にすることはあります。奄美にいらっしゃる時には細心のご注意を。
また、ハブ取り棒&箱のとなりに写っているのはイートインコーナーで、先ほどのお惣菜などを店内で食べることも出来ます。
地元の方々に愛され続けるスーパー、グリーンストア
末広店は無料駐車場完備、アーケード内にありますので雨の心配もありません。
地元食材やおみやげコーナーも充実の新店舗、奄美にお越しの際にはぜひ一度、足を運んでみて下さい。
きっと奄美らしい温かい雰囲気を感じることが出来るお店ですよ。
この記事を書いたフォトライター
井田陽平
1974年生まれ。O型の乙女座。性格はポジティブ、根拠の無い自信は誰にも負けないと自負している。2012年(平成24年)に千葉県から奄美大島へiターン。妻とふたりで、子育てと島暮らしを満喫中。仕事は必要最低限、出来る限り家族や大切な人たちとの時間を多く過ごすというライフスタイルを基本に、子どもと戯れながら日々を過ごす。最近の悩みは、運動不足と高血圧。