アメリカ人ファミリーが奄美大島TRIP!【2019年9月レポート】
島遊
2020/03/25
Rosemary White
アメリカ出身で、奄美大島で働いているロージーです。
2018年の8月に奄美に来てから、アメリカの家族が何度も何度もこの質問をしてきました:「いつ奄美に遊びに行っていいの??」
海や日常生活の写真をメールで送ったら、奄美への旅行の気持ちが高まったようです。
ついに、2019年の9月下旬に来ることにしました。家族にとっては、2回目の日本旅行。しかし、奄美大島は本州とかなり違うためホテルや体験の予約などはできるだけ早めに取りました。
この記事でアメリカ人家族の目線で奄美に来島した時に感じたこと、経験したことなどを紹介したいと思います。一緒に写真を見ながら、ちょっとした奄美旅しましょう!
【1日目】
1週間くらい東京で過ごした後、スカイマーク航空の鹿児島乗り継ぎ便で奄美大島へ飛びました。午後の便でしたので、夕焼けが素晴らしかったです!
私の父、母、弟、と彼氏が遊びに来てくれました!写真の右側からいうと、母(アンドレア)、私、弟(ジョン)、父(トーマス)、そして私の彼氏(マーティン)。
私たちって、目立つかな? (弟は身長180cmくらい)
レンタカーを受け取りにいって、奄美大島の中心部、名瀬まで移動。
車で約45分で到着!名瀬ではホテルウェストコート奄美IIで一泊します。
チェックインが進んだらすぐ近くにある「屋仁川通り」へ歩いて行きました。奄美の方言で「ヤンゴ通り」と言いますが、居酒屋がたくさんある通りなのです。メニューには郷土料理や黒糖焼酎がたくさんあるので、初奄美旅行者を連れて行くしかない!と思いました。
ということで、「島の居酒屋むちゃかな」という居酒屋に入りました。「島唄」を聞きながら新鮮な刺身や 油そうめん、あおさ天ぷらを味わえて、とても「奄美らしい」経験でした!そしてもちろん奄美の黒糖焼酎も試してみました。
外国人だけの5人グループで奄美の居酒屋に入るのは、まだ少し難しいのが現状。しかし、料理がおいしい上に「むちゃかな」の店員さんたちはとても優しくて、「ここにして良かった」と思いました。
食べ終わるとお店を出て通りをブラブラ。「屋仁川」の雰囲気に触れ、「東京と全然違うね」と両親。タイムスリップしたという感じのようです。
島人はよく二次会などに行くけど、私たちはまだ来島したばかりなので、今回は遠慮しました。
【2日目】
アメリカの内陸部で砂漠があるニューメキシコ州出身の私たちにとって、海は特別なもの。朝起きてすぐに海を見に行きたかったので、さっそく奄美大島の西側へ移動を始めました。
まずは「大浜海浜公園」という(名瀬中心部から車で20分)ところへ行きました。
この写真は彼氏の人生で初めて海に入ったことを記念しています!かなりいい「初ビーチ」だと思いませんか?
大浜ビーチと海浜公園では水族館やレストラン、海水を使ったタラソテラピープール、お土産屋などもあるため、1ヶ所で奄美の海に触れ合える遊び場です。
ビーチに到着すると、母は大好きな趣味である貝殻などの宝物を集めることを始めました。
2日目から天気がとても良くて、太陽を浴びすぎないように「大浜ウミガメカフェ」へ避難。ここで極上のブルーの海を眺めながら昼ご飯を食べて、大和村へ出発しました。
この日は大和村国直という集落にある「さんごビーチ」という民宿に泊まることにしていました。父が海に入りたくて我慢できなくなったので、私がチェックインしている間にやっと父は海に入りました。
その後は5人で宮古崎というところへ足を運びました。道路から歩いて25分くらいの岬で、2018年大河ドラマ「西郷どん」のオープニングが撮影されたことで注目されている場所です。
宮古崎は東シナ海を一望できて、息を吞むような景色です。言葉より写真で説明したいと思います:
そして、最後に絵のような夕陽を体験できました。
「さんごビーチ」へ帰ってきたら、オーナーの江崎さんが盛り沢山のバーベキュー具材を並べてくれていました。
5人家族でも食べきれない量でしたが、夏の空気で波の音を聞きながらバーベキューをするのは本当に最高でした。奄美では夏だとバーベキューが定番らしいです。
デザートのドラゴンフルーツを食べて終わって、お腹いっぱいとのことで眠くなったので、みんなが部屋に戻りました。
【3日目】
目が覚めて部屋から出たら、父がもう海で泳ぎ終わっていて、なんと「奄美FM」というラジオ番組のT-シャツを着ていました。
父は子供のころからドラムを学び続けていて、「さんごビーチ」で見つけたらすぐに叩き始めました。
車に荷物を包みながら江崎さんとおしゃべりを楽しんでいると、もう少しここにいたい気分に。でも今日は加計呂麻島まで渡る予定!別れを惜しみつつ、移動することにしました。
私はいま奄美大島に住んでいますが、島人の優しさに感動することが何度もあります。そういう気持ちを家族に伝えたいと思っていましたが、「さんごビーチ」で経験することができたのではないかと思います。江崎さんはアメリカに住んだことがあって、英語で親しく色々なことについて話してくれたことはとりわけ、いい思い出になりました。
次回も江崎さんにきっとお世話になります!
海岸のそばにある道を走って、宇検村の景色を見ながら瀬戸内町の古仁屋へ移動しました。スーパーさえない加計呂麻島に行くので、古仁屋で食料などを買いました。そしてフェリーに乗って、加計呂麻島に出発しました!
奄美大島は離島と言われているけど、加計呂麻島はさらに「離島のなかの離島」とも言われています。
加計呂麻島の特徴は大自然が溢れていること。スリ浜というビーチの隣にある民宿「マリーンブルーカケロマ」に着いて早々、海に向かいました。
加計呂麻島では自然だけではなく、貴重な文化財もあります。国指定重要無形民俗文化財として認められている「諸鈍シバヤ」という祭りが行われる諸鈍集落で資料見学。
母が諸鈍シバヤで使われる帽子をかぶってみたりしました。
その間は弟と父が海で遊んでいて、すごく日焼けしてしまいました。
しかし、この日に私たちの奄美旅の中で初めてのミスに気付きました:うっかり虫よけを買い忘れてしまいました。
9月の下旬なのに蚊が思ったより多くて、父がフェリーで古仁屋に戻って、買いに行きました。迷わないようにチケットなどを買っておいて、A-COOPの店員に見せるための「虫よけ」のスクリーンショットもあげました。
加計呂麻島にはレストランが少ないので、晩ご飯と朝ご飯はマリーンブルーでいただきました。彼氏、弟、父が、部屋のなかにあるステージに置いてあった楽器にすぐ目を奪われて、食事のあと一緒に試してみました。
彼氏はずっとギターや音楽を学んでいて、弟も父のようにドラムを習って、ラップの音楽を作っています。
【4日目】
次の朝9時にマリーンブルーの息子さん「なつき」が、シュノーケリングツアーに連れていってくれました。
自分以外、シュノーケリングが初めてで、みんなは結構興奮していました!この日のために彼氏は泳げるようになっていて、全員で経験できました。
海に潜ったことがある方はしっているかもしれませんが、潜るとまるで違う世界に入った気がしますね!熱帯魚たちが目の前にいて、海の底まで見えて、、言葉でうまく伝えられないけど、素晴らしい体験でした。
シュノーケリング自体はもちろん楽しいですけど、その経験のおかげで出会った人々のことも思い出に残ると思います。マリーンブルーのご家族はとても優しくて、温かく歓迎してくれました。
父がお店でパパイヤを発見して、調理の仕方を知らないのに興奮して買ったとき、マリーンブルーのお母さんが調理してくれて、次の日の晩ご飯と一緒に出してくれました。奄美ならではのシーンではないかと思います。
奄美大島へ戻ったこの日の夜に、私が一緒に勤めている奄美市役所の人たちとの歓迎パーティに参加しました。お店は名瀬にある「Au pas Camarade」。ブラジリアン風のお肉が有名です!
スピーチなどをして、料理を少し食べ終わったら、多文化交流が始まりました:奄美黒糖焼酎のショット飲みまくりです~
そしてもちろん二次会に行って、日本語と英語の歌を交えたカラオケをしました。
残念ながら、その日の夜は龍郷町まで運転しなければならなかったので、2次会で終了。とても楽しくあたたかい夜でした。
【5日目】
次の朝はいい天気にめぐまれました:
前夜、龍郷町の「ネイティブシー奄美 アダンオンザビーチ」に1泊したので、奄美大島の北部を巡ることになりました。昼ご飯は「きょら海工房」で食べて、笠利の海岸へ。
その後、山羊ミルクで作られたチーズなどが有名なお店「それいゆふぁーむ」、ハブという蛇の商品専門店「原ハブ屋」などに行ってみて、奄美旅の最後の日を過ごしました。
最後の一晩は笠利にあるレンタルハウスに泊まりました。家の後ろにビーチへの入り口があって、本当に「プライベートビーチ」という感じでした。
キッチンも付いていたので、その夜は自炊にしました。奄美のスーパーを探検してみて、弟がケチャップなどの小さいサイズにびっくりしていました。奄美の日常的なものはアメリカのと結構違いますけど、それが面白いと思います!
青空が午後も続いていたので、みんなはもう1回海に入りました。
【6日目―最終日】
次の朝、出る準備を終え、のろのろ空港へ迎えました。6日間くらいの旅でしたが、どうしても足りない、もっといたいという気持ちでした。
次の「奄美旅」のことですでに頭がいっぱいのまま、羽田まで飛び立っていきました。
最後に
1から10まで(1が低い方)の満足度を指摘すればどうなると聞いたら、みんなが「もちろん10!」と答えてくれました。
困ったことはほんの少ししかなかったそう。
奄美大島は、いい意味でも悪い意味でも昔ながらのタウンです。アメリカのレストランやお店と違って、奄美のほとんどの居酒屋(夜営業しているレストラン)が喫煙可です。そして、英語での情報が少なくて、日本語が話せる私が連れて行かなかったら同じ「満足度10」という答えはでなかったではないかと思います。写真が少ないメニューがあっても私が自分で翻訳し、日本語で予約などしました。
そして、奄美は毎年台風の強い風を受け、海からのごみがたくさん海岸に入ってしまいます。ちょこちょこビーチの掃除が行われていますが、その場面でいつも改善の余地があるではないかと思います。
その一方、良い点は言い切れないほどあります。彼氏はグルテンにアレルギーがありますが、食事の心配する必要はほとんどなかったです。奄美の郷土料理は本当に美味しくて、アメリカ人にとっても好みですよ!そして、レンタカーがあれば奄美大島のほとんどが巡れるし、アクセスが不便ということもなかったです。
自然が綺麗ということは言うまでもないけど、何よりも奄美の島人の温かい歓迎が一番心に残ることです。普通の旅行者より深く交流できたおかげで、「良い旅」ではなく、「素晴らしい旅」ができました。
アメリカへ帰ったばかりなのに、両親はもう次奄美に来る旅行をどうするか考えています。奄美はそういうところだと思います:1回だと全然足りません。
さて、自分ならではの「奄美旅」してみませんか?
この記事を書いたフォトライター
Rosemary White
Born and raised in New Mexico, U.S.A, I have worked as a Coordinator for International Relations for Amami City as of August, 2018. I translate materials such as Amamikke articles as well as write my own, and I run the Amami Island Info facebook, insta and twitter accounts. Amami foodie and tour guide in the making. アメリカのニューメキシコ州生まれ育ち、2018の8月から奄美市の国際交流員(CIR)として奄美大島に来島。観光パンフレットやあまみっけの記事の翻訳、SNS情報発信。自然探検、美食家。