焼内湾が一望できるビュースポットを贅沢独り占め、峰田山展望台
島景
2021/10/29
くらげねこ
奄美市内から車で走ることおよそ90分、車通りも少なく少し不安になるような山道をひたすら進むとそれはあります。宇検村の芦検(あしけん)集落と生勝(いけがち)集落の間の山の上にある峰田山の展望公園をご紹介します。
奄美市内から大和村に入り奄美野生生物保護センターを抜けて宇検村に入るまで、県道79号線をひたすら走り目印の案内板があるまでどんどん行きます。スマートフォンのナビなどを使っていると電波の届きにくい場所も多く不安になりますがこの青い案内板まで県道79号線、これだけ覚えておけば大丈夫です。

案内板が出てくるのでそこを左折し山道に入ります。少し狭くなっている箇所もあるのでゆっくり登っていきましょう。慌てて路肩の側溝に落ちてしまったりすると助けを呼ぶのも大変です。余裕のあるドライブが奄美大島を楽しむポイントなのです。

大きなガジュマルがある広い駐車場のすぐ横には整備されたトイレと見晴らしの良い展望デッキがあります。トイレはスロープもあるバリアフリー設計。多目的トイレにはベビーベッドも備えてあり、小さいお子さんをお連れのファミリーも安心して利用できます。


展望デッキからは宇検村の焼内湾(やけうちわん)を一望でき、海水浴場で有名なタエン浜や、よくテレビのロケで使われる無人島の枝手久島(えだてくじま)も見ることができます。海が穏やかな湾内ではマグロ養殖と真珠の養殖が盛んに行われており、遠目からでも巨大なイケスを見ることができます。展望デッキからは見えませんが、水のきれいな焼内湾では車海老の養殖を行っているところもあります。
こちらの公園内にはケラマツツジ、タイワンヤマツツジ、ヒラドツツジが合計で8000本も植えられており、春先に満開になると壮大な景色が見られることでも有名です。


公園にはお子様が楽しめるようなカラフルで楽しそうな遊具があり、ベンチや休憩スペースなども揃っているので家族でお弁当を持ってピクニックなんて楽しみ方もできます。
休日の昼間は家族連れの姿も多くみられますが、敷地が広いので混雑することもなく、のんびりとした雰囲気で楽しめます。公園の近くに自動販売機などはありませんので水筒など飲み物の持参をおすすめします。
焼内湾を一望できる展望台まで行ってみよう
公園駐車場からさらに山の上に行くと8メートル高さの峰田山展望台もあるのでそちらにも足を伸ばしてみましょう。

公園の駐車場近くにあるトンネルを抜けて山道を進みます。

途中から階段になり体力を使いますので、水筒やペットボトルなど水分補給できる飲み物を持参したほうがいいと思います。特に暑い時期には、熱中症にも気をつけて下さい。
大人の足で15分ほど登ると展望台に到着します。

展望台に登ると山の上だけあって、ぐるりと視界が開けて、公園からは見ることができなかった宇検村役場の方向も見渡せます。もちろん焼内湾、枝手久島方向も一望できて、気持ちの良い眺めを堪能できます。
汗をかいた身体に山の風が気持ちよく感じられるでしょう。展望台の各フロアにもベンチが置いてあるので、ここに座ってのんびりと風に吹かれるのも良いですね。
島の西側に位置する焼内湾は夕日の落ちるスポットとしても有名です。その時間に合わせて来てみるのもいいのですが、山の上の展望台で夕日が落ちるまでのんびりしていると日が落ちた後は、真っ暗になった山道を帰らなくてはいけなくなってしまいます。
もし展望台からの夕日を狙うなら足元に気をつけて、帰り道のことを考えて長靴と懐中電灯やヘッドライトなどを持参した方がよいと思います。奄美大島にはハブが生息していますので安全対策はしっかり行いましょう。
もっと気軽に夕日を楽しみたいときは先程の公園駐車場や展望デッキからでも十分きれいな夕日が楽しめますのでそちらで見学するといいかもしれません。
それでは展望デッキから見た焼内湾の夕日をご覧ください

この日の日没は18時20分、他には誰もいないこの絶景を独り占めでした。
あまり観光ガイドにも載らないスポットですが、自然が近くに感じられる非常におすすめな場所です。この日も何気なく散策していると天然記念物のイシカワガエルに遭遇し自然の豊かさに感激しました。

山麓の集落まで足を伸ばしてみて
峰田山から宇検村側に下った芦検(あしけん)集落には商店もあり自動販売機もあるので、そちらに寄ってから公園に来るのもいいかもしれません。また芦検集落には昔ながらの伝統漁の「当間待合い漁」の漁場もあり、漁で使う見張りやぐらを見学することができます。


この漁は湾の中に網を張って、やぐらに見張りを置いて魚が湾に入るまでひたすら待ち、見張りからの魚が入った合図で一斉に網を寄せて一網打尽にするというのんびりとした漁法があります。昔はこの集落だけで三箇所で行われていたのですが、後継者不足や高齢化で今ではここでしか行われない珍しい漁法です。立派な見張りやぐらを見て先人の知恵と伝統に想いを馳せるのもおもしろいと思います。
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●宇検村芦検集落で、伝統の当間待ち網漁を体験しました!!
https://www.amami-tourism.org/14807/
この記事を書いたフォトライター

くらげねこ
2013年より奄美大島に居つき、農作業をしながら主夫業をしている。趣味のダイビングは10年以上で潜水士の資格と船舶免許持ち。水中写真を中心とした色々な写真を撮るのが好き。