太陽の恵みがいっぱい!心も体も元気になれる「大和まほろば館」
島モノ
2016/03/18
山田 久美子
奄美市名瀬から県道79号線を南に走ること、車で40分。国直サンセットパークを越えて大和村大棚集落に入ると左手側に見えるオレンジ色の建物が「大和まほろば館」です。
ここは、大和村で採れた新鮮野菜や、スモモをはじめとする大和村の特産品を使ったお土産物を買うことができます。
「やっぱり体にいいもの、安心して食べたいでしょう?」
そう語りながら太陽のような笑顔を向けてくれるのは、大和まほろば館でスモモを使った製品を生み出しているお母さん。
平成20年の大和村制100周年のときに、大和村から「特産品を使ってお土産物をつくってもらえないか」との声があり、子育てがひと段落ついたお母さんたちが集まったのがスタート。
スモモは鉄分豊富で、大和村のお母さんたちは当たり前のように食べていたのですが、そのままではなかなかたくさん食べられない。加えて旬が短く日持ちしない。もっと手軽に食べられるスモモ製品をつくろうと考えました。
もっと手軽に食べられるスモモ製品をつくろうと考えました。
「子供に食べさせるにも自分が食べるにも、体にいいものを安心して食べたい」と、みんなで話し合い試行錯誤しながら、大和村を代表するお土産「すももっこ」を作り上げました。
材料は極力シンプルに。
大和村産のスモモにザラメを混ぜて煮詰め、奄美の夏の太陽光に3日間晒してソフトドライにしました。スモモのかたちをそのままにしたくて、真空パックではなく袋に窒素を充填しているというこだわり。
奄美の夏の太陽で干さなければ「すももっこ」の独特の食感は出せないのだとか。
スモモを6月に収穫したあと、8月にかけて、2トンのスモモを5~6人で加工するというから驚きです。
この「すももっこ」を基に、ほかの製品も誕生。
「すももっこ」を加工する途中で出る、すもものシロップを使ったソフトクリーム、ミキサーにかけて細かくした「すももジャム」や、焼肉のたれ、スモモジュース、セミドライにする前のスモモのコンポートなどなど・・・・。
どれもスモモとザラメをベースにしたものばかり。素朴でおいしい、村の自慢の逸品ぞろいです。
これからも1年に1種類ずつ製品を増やしていくことを目標に、みんなで頑張っているのだそうです。
お母さんたちの笑顔とおいしいスモモの加工品に出会える「大和まほろば館」は、村の元気になれるエナジースポット。
大和村一押しの夕日スポット・国直海岸へは車で約20分。
サンセットを眺めながら、大和まほろば館の太陽の恵みを味わってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いたフォトライター

山田 久美子
ライター/フリーランスウェディングプランナー。名古屋出身。2012年に初めて訪れた奄美に惹かれ移住。特別な一日を奄美の景色とともに思い出に残してほしいという思いで、島を会場にしたオーダーメイドウエディングのプロデュースを行っています。