聞こえるのは波と風の音だけ。ヨットで眺めるサンセット「BLUE WARTER ADVENTURE’S」
島遊
2017/05/13
三谷晶子
奄美大島南部と加計呂麻島の間に広がる大島海峡。複雑に絡み合う海岸線と、島々に連なるみずみずしい木々の緑が美しいこの場所で眺めるサンセットは格別なもの。
中でもおすすめなのが、ヨットの上から眺めるサンセットです。
奄美大島南部の古仁屋港、もしくは加計呂麻島の生間港より日没の1時間半前に出港。ヨットにて、その日いちばん夕陽がきれいに見えるポイントに連れて行ってくれる「BLUE WARTER ADVENTURE’S」のサンセットクルージングでは、息をのむほど美しい景色を見ることができます。
波と風の力だけで動くヨットの船上では、余計な音が一切しません。普段、何気なく聞いている車の音などの人工音が一切ない環境は、驚くほどの静けさで、夕陽の色も、さらに胸に染みわたるよう。
波と風の音の間に、時折響く鳥の声、魚の跳ねる水音。
それらに耳を傾けながら見る夕陽は、言葉もなくすほど。刻一刻と変わる太陽と闇のグラデーションに、心の中まで染め変えられるような気持ちになるはず。
サンセットクルージングのみでももちろんOKですが、ヨットの世界を存分に楽しみたいなら、朝から参加する1DAYツアーがおすすめ。
古仁屋港か生間港のどちらかからヨットを出し、その日の天候と風向きによって向かう場所を決めます。ごくごく飲めそうなぐらいの透明度の浜、陸上からは行けない無人ビーチなどでヨットを止め、そこでシュノーケルやSUPなどの海遊びを楽しみます。
ランチや休憩ももちろんヨットの上。一日中、海上で過ごすと、より、海が身近に感じられます。
疲れたら、ヨットの前部に張られたハンモックで昼寝をするのも素敵です。
時には大島海峡にかかる虹が見えることも。
風や波に逆らわないヨットなら、普通の船では船酔いしてしまう人も、大丈夫だったりするのだとか。奄美の海を満喫できるヨットクルージングをぜひ一度経験してみてくださいね。
この記事を書いたフォトライター
三谷晶子
作家、ILAND identityプロデューサー。著作に『ろくでなし6TEEN』(小学館)、『腹黒い11人の女』(yours-store)。短編小説『こうげ帖』、『海の上に浮かぶ森のような島は』。2013年、奄美諸島加計呂麻島に移住。小説・コラムの執筆活動をしつつ、2015年加計呂麻島をテーマとしたアパレルブランド、ILAND identityを開始。