【奄美の七不思議その6】笠利に輝く北斗七星形のパワースポットを巡る
島コト
2018/07/01
田中 良洋
「はい、すみません。その件は対応いたしますので、本当に申し訳ありません。
ご迷惑おかけします。はい、はい、失礼します。」
「はぁ…最近トラブル続きだよ。物忘れもひどいし、ツイてないなぁ。」
「ちょっと休憩。気分転換でもするかぁ。」
「…。笠利ってパワースポットみたいなところがたくさんあるんだな。」
「なーんかもう、今日は仕事する気になれないなぁ。」
「よし、気分転換に出かけてくるか!!!」
パワースポットの情報を求めて
「パワースポットと言えばあの人に聞いてみるしかないな。」
ピンポーン
訪れたのはしーまブログやみしょらんガイドを作成して島の情報を支える株式会社しーまさん。
「お邪魔します!卑弥呼さんいますかー?」
「な、何ですか?いきなり…」
「最近ぼくツイてないんですよ。運気上がるパワースポット知りません?」
「えぇ?!突然過ぎません??そんなの私も知りませんよ!」
「いやいや、しーまの編集長である麓卑弥呼さんならパワースポット知ってるでしょう!」
「それ、私の名前だけでそう判断してますよね?」
「ま、まさか!そんなことないですよ!!!
でも笠利のパンフレット見ると結構面白そうなところ載ってるんですよね。」
「確かに笠利ってディープなところ多いですよね。」
「でしょ?どこかオススメありませんか?」
「あやまる岬、夢を叶えるカメ、明神崎展望台、アマンディとかですかねぇ。少し笠利から外れてしまうけどハートロックもパワースポットとして人気ですよね。」
「やっぱりたくさん知ってるじゃないですか!何でしたっけ?あやまる岬、夢を叶えるカメ、明神崎展望台、アマンディ、ハートロックですね。」
「私が知ってるのはそのくらいですね。このパンフレットに載ってる秋葉神社もパワースポットっぽいですね。あと、笠利は立神も多いですよね。」
「確かに。崎原にも立神がありましたもんね。いっぱいあるなぁ。
ありがとうございます!行ってエネルギー補給してきます!!!」
パワースポットを巡る笠利の旅
「まずは今人気のここだな。」
「恋愛のパワースポットか。既婚者だけど…まぁいいか。」
「いかにも南国って感じの植物がすごいな…」
「着いた!ここが一つ目のパワースポット、ハートロックか!」
「拝んどこ。」
「綺麗な水だなぁ。」
「飲んだらご利益あるかな…」
「うえっ、しょっぺっ!」
「気を取り直して次に行こう!次は明神崎展望台だな。」
「はぁはぁ…ここの坂道…結構キツいな。。。」
「やっと着いたぁ!距離があるわけじゃないけど、坂道が急でキツかった…」
「でもここからの景色は素敵だ…この絶景!太平洋が一望できる!!晴れたら気持ちいいだろうなぁ。」
「なんだか力が湧いてきた気がする!どんどん行くぞ!!!」
「3つ目はアマンディだ。」
アマンディは奄美市笠利町の節田集落にあります。車で行く場合は航空自衛隊基地を目印に行くと途中にありますが、一般車両が入れない場所もあるのでご注意ください。
「なになに…『奄美開びゃくの神話は、女神の阿摩弥姑(アマミコ)と男神の志仁礼久(シニレク)がはじめてアマンディに天降りし、この島をおさめ、後、島伝い、浦伝いに南下し伝えていく』。つまりこの地に女神と男神が降り立って奄美ができたってことか。拝んどこ。」
「ここの景色も綺麗だな!空港もよく見えるし、向こう側には喜界島まで見える!気持ちが晴れ晴れするほどの絶景だぁ!!!」
「島よ、我に力を!!!」
「どんどん行こう。4つ目は秋葉神社だ!」
「なんとも言えない雰囲気だ…」
「拝んどこ。」
「続いて崎原立神!奄美には沖合に浮かぶ小島を立神と言って大切にしてるところが多いよなぁ。」
「拝んどこ。」
「そしてあやまる岬!」
「今日は仕事サボってこんなところまで来てすみません!!!
あやまる岬であやまっとこう。」
「あやまる岬はノロ神様やユタ神様が禊や祀りをするための場所らしい。集落の人にとっては神聖な場所なんだな…」
「あやまる公園にある、潮の満ち干きでできるこの天然のプールなんて、タイミングがよければ海に立ってるような写真が撮れるんじゃないか?!」」
「さぁ最後のパワースポット、夢を叶えるカメ!!!」
「このカメが本当に夢を叶えてくれるのか??」
「なになに…頭に触れると知恵を授かる、前右足に触れると男性の願が叶う、前左足に触れると女性の願が叶う、後右足に触れると…」
「お金がたまる?!?!」
「もちろん後右足でしょ!」
「よろしくな、カメさんよぉ。俺は不動産王になりたいんだよ。ゲヘヘヘヘ」
笠利のパワースポットを線で結ぶと…
「これで運気も戻るだろう。それにしても、今日はいろいろ回ったな。」
「ハートロックから始まり、明神崎展望台、アマンディ…」
「秋葉神社、崎原立神、あやまる岬、夢を叶えるカメさん。」
「あれ?ちょっと待てよ。これ、線で結ぶと…」
「まるで北斗七星じゃないか!!!」
「違うかな?いや、確か北斗七星もこんな形だったはず!
こんなところに北斗七星が眠っているなんて、笠利のパワースポットはすごいな!
今なら北◯神拳も使えそうな気がする!!!」
本当に北斗七星形かどうかはさておき、笠利にはご紹介しきれないパワースポットがたくさんあります。
巡り方によっては、わたしたちもまだ発見していない不思議を発見するかもしれません。
奄美大島の笠利に来たら、パワースポット巡りをしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに夜は本物の北斗七星が綺麗に見えますよ!!
この記事を書いたフォトライター
田中 良洋
映像エディター/予備校スタッフ 兵庫県出身。奄美群島の文化に魅かれ、2017年1 月に奄美大島に移住。島暮らしや島の文化を伝えるために自身のメディア、離島ぐらし(https://rito-life.com/)を運営する。