【奄美の古本屋】ここを知らずに奄美は語れない!「あまみ庵」でディープなひとときを
島コト
2019/03/10
井田陽平
奄美大島にはオススメのスポットがいくつもありますが、ここ「あまみ庵」は、ディープな奄美を知りたい方は、訪れるべき場所です。
奄美の郷土誌から島料理のレシピ本、島唄のCD、奄美のシャーマン的存在のユタなどの宗教関連書、方言の専門書など、奄美についてのありとあらゆる資料を見ることができます。
その品揃えたるや、図書館が買い付けにきたり、学者さんが調べ物をしにきたりというレベル。
そんな「あまみ庵」をご紹介していきましょう。
隠れ家的本屋?中にはディープな奄美がたっぷり
「あまみ庵」の外観です。
歯科医院の左横にある階段から2階に上がります。
階段を上がっていくと、踊り場が既にこんな感じになっていて、本屋や古本屋めぐりが好きな方にはたまらない雰囲気です。
ここが店内入口。
入口を入ってすぐ右側のコーナーには、奄美の郷土料理に関する本や、ユタなどの宗教関連書、方言についての本が並べられています。
このコーナーは、比較的サラッと読めそうな本が多いです。奄美初心者におすすめ。
ここは入口を入って正面にあるコーナーで、奄美の島唄のCDなども並んでいますね。
郷土誌のコーナーには、歴史的な文献としても価値の高いものまで並んでいます。
手に取って読むのも少し緊張するというか、厳かな気分になります。
新品も古本も一緒に並べる。それが「あまみ庵」。
郷土誌だけではなく、一般書のコーナーもあります。
新品と古本が区別なく並んでいるのが、いかにも「あまみ庵」らしい。
専門書のコーナーにも、本が所狭しと並べられています。
コミックコーナーまであるのも「あまみ庵」らしいところ。
年代物のなつかしい漫画が発掘できると思いますよ。
店の奥の読書スペースで読書に没頭するのもいいかも
店の奥には、読書スペースも。
タイムスリップして読書に没頭できそうな空間です。
映画の撮影で訪れた女優の満島ひかりさんも、滞在中によくいらっしゃたそうです。
このイスに座って読書を楽しまれたのでしょうか。
満島ひかりさんから寄贈された本も見せていただきました。
あまみ庵とは森本眞一郎である
店主の森本眞一郎さん。
「あまみ庵」とは、森本眞一郎である。というのが私の所見です。
ですので、森本さんとの会話を楽しんで初めて「あまみ庵」をコンプリートとした言えるでしょう。
世情や時代を川の流れに例えて、「僕はその大きな流れの中を泳いできた多くの魚の中の一匹なんだよ」、こんな空気感でお話をしてくれました。
表現も豊か、人生経験も豊か(ハチャメチャで楽しいです)で、個人的にはお話ししていても全く飽きなかったですね。
本を読むようになったきっかけは、初恋の乙女に粋なラブレターを書くためだったそうです。
素敵ですよね。
実はその初恋の方にまつわる壮大なエピソードもお聴きしたのですが、それは皆さん、ご自分で足を運んでお尋ね下さい。
それ以外にも、たくさん楽しいお話が聴けますよ。
この記事を書いたフォトライター
井田陽平
1974年生まれ。O型の乙女座。性格はポジティブ、根拠の無い自信は誰にも負けないと自負している。2012年(平成24年)に千葉県から奄美大島へiターン。妻とふたりで、子育てと島暮らしを満喫中。仕事は必要最低限、出来る限り家族や大切な人たちとの時間を多く過ごすというライフスタイルを基本に、子どもと戯れながら日々を過ごす。最近の悩みは、運動不足と高血圧。