戦後から奄美を支える市民の台所!古くて新しいホットスポット「末広・永田橋市場」

島景

2017/03/10

ペン

しーまブログ編集部

奄美の末広市場と永田橋市場

奄美市名瀬の中心部にある末広市場と永田橋市場。

戦後から続く歴史のある市場で、長い間島の人の「市民の台所」として賑わい、最盛期には店舗が市場横の永田川の上まで張り出していたほど。

しかし、経営者の高齢化や郊外にできた大型スーパーなどの影響により、徐々に賑わいもなくなっていきました。

市場はほとんどが空き店舗、市民の足も遠のいてしまったのです。そこで奄美市は商店街全体の再生を目標に掲げ、市場では特産品販売のイベントやワークショップを開催するなどの取り組みを続けてきました。

末広市場ディ!放送所 in 末広市場(駄菓子屋さん)

こうした奄美市の取り組みを受け、平成24年、NPO法人ディ(ラジオ局「あまみFMディ!ウェイヴ!」運営)が末広市場内に放送所を開設。末広・永田橋市場の再生を目的として開設した放送所は駄菓子屋も併設し、あっという間に子供たちが集まる人気スポットに。これをきかっけに、飲食店・雑貨屋など新たな出店者が増え始めました。

 

また、近くに観光交流センターの「奄美市AiAiひろば」がオープンしたことも足を運ぶきっかけとなり、島内外の方たちの新たな名所となっています。

その中でもぜひおすすめしたい4店舗を紹介します。

 

「末広市場ディ!放送所 駄菓子屋」

末広市場ディ!放送所 in 末広市場(駄菓子屋さん)

FMの放送所に併設されたレトロな駄菓子屋さん。お店に入ると「うがみんしょーらん!」、お店から帰る時は「ありがっさまりょーた!」と元気に声をかけてもらえます。タイミングが合えばラジオの生放送をみられるので、奄美のディープな空気感を肌で感じてみては。

 

【閉店】 「奄美時代屋 たっとかんばぁ」

末広市場の奄美時代屋 たっとかんばぁ
昭和レトロな雰囲気の立ち飲みスタイルのお店。黒糖焼酎はもちろん、100種類以上の缶詰があり、それをつまみに飲むことができます。しっかり食べたい方には市場内の魚屋さんの刺身・豚平焼きなどのおつまみも。 島の人とも気楽に話すことができる雰囲気も魅力の一つです。

 

「自家焙煎 珈琲こん日和(こんにちは)」

末広市場の自家焙煎 珈琲こん日和(こんにちは)

優しい明かりが灯り、流木やコーヒー豆が入っていた麻袋などがセンスよく飾られているカフェ。「煎りたて新鮮な珈琲を楽しんでいただきたい」という店主の思いから、コーヒー豆は毎日必要な分だけをお店で焙煎。コーヒーのお供に店主手作りのスイーツをどうぞ。

 

「島ラーメン ハレルヤ食堂」

末広市場の島ラーメン ハレルヤ食堂

奄美らしいラーメンが食べたい方には、島の味が詰まった「島ラーメン」がおすすめ!ハンダマ(葉野菜)や、豚骨煮、タンカン(南国のみかん)の皮などその時期ごとの島素材が使われています。鶏飯のスープがベースになっていて、コクがありつつも優しい味に心も体も癒されます。

 

島人(しまっちゅ)を支え続けた「市民の台所」で、奄美の味を楽しみ、島の優しさに触れてみませんか。

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しーまブログ編集部

2010年に誕生した、シマを愛するすべての人々のための奄美群島地域情報サイト。日々あがってくるシマッチュたちのブログを主軸に、編集部が取材したグルメ・不動産・仕事・イベントなどの情報まとめなどを掲載。フリーペーパー「みしょらんガイド」「amammy」も配布中!しーまブログ

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