【AMAMI WINTER CAMP Vol.1】奄美大島の海の見えるキャンプ場でソロキャンプ!
島遊
2019/03/06
田中 良洋
近年、キャンプブームが再発しているのをご存知でしょうか。2013年ごろからキャンプをする人たちが増え、家族や仲間とのキャンプをするのはもちろん、一人でするソロキャンプも流行っています。
キャンプ用品もオシャレなものが増え、写真映えするグッズが各メーカーからたくさん販売されています。キャンプの様子を写真に撮り、SNSでアップし、それを見た人がキャンプに興味を持つ。どんどんキャンプをする人が増え、今や第二次キャンプブームと言われるほどです。
ホテルで泊まり、快適に過ごすのも良いですが、あえてキャンプ場でテントを張り、満点の星空の下で焚き火をしながら夜を過ごすなんてのも、ワクワクしませんか。
奄美大島は冬でも気温が10℃以下には下がりません。寒い季節は、南の島でキャンプなんていかがでしょうか。今回は、人気インスタグラマーの芳美リンさんをお呼びし、奄美大島の冬キャンプを楽しんでいただきました。
飛行機で奄美大島に到着!
やって来ました奄美大島!
「いもーれ」とは奄美大島の方言で「いらっしゃい」という意味です。ちなみに、奄美大島に来るのは今回が初めてというリンさん。
「全然寒くない!やっぱり南の島なのであったかいですね。」
奄美大島は冬でも気温が10℃以下になることはありません。日によっては、日中は20℃近くまで気温が上がることがあるので、Tシャツに長袖シャツ一枚羽織るだけでも過ごせる日があるほどです。
南国の温かい空気を感じながら、早速キャンプ場へ向かいます。
海の見えるキャンプ場でテント設営
一日目にキャンプをするのは、空港から車で10分ほど走ったところにあるOUTDOOR SPACE KOYA。カフェや、島ならではの体験施設もありますし、キャンプ道具が全てレンタル可能なのでキャンプ初心者の人でも安心してキャンプを楽しめます。
「すごーい!海がキレイ!」
このキャンプ場の魅力は海が一望できるこのロケーション!遠浅の海なので、浅いところはエメラルドグリーン、深いところは濃いブルーと、海のグラデーションを楽しむことができます。
海が見える高台にテントを建てるスペースがあるので、抜群のロケーションにテントを建てることができます。ホテルだと、海沿いのホテルを予約したのに山側の部屋になってしまい、海が見れなかった…なんてことがありますよね。
キャンプなら自分の好きな場所に宿泊場所を決められます。誰にも邪魔されない自分だけの城を建てられるのがキャンプの魅力です!
奄美大島と言えど、冬は早く日が沈んでしまいます。暗くならないうちにテントを建ててしまいましょう。夜急に雨が降ってくることもあるので、ペグはしっかり打って雨の対策をしておくと良いでしょう。
肌寒い季節は焚き火が暖かい
夜になると気温が下がり、少し肌寒くなる奄美大島。こんな季節には焚き火がピッタリです。聞こえるのは波の音と風の音、焚き火のパチパチと燃える音だけ。
火が消えてしまったら真っ暗になりそうな中、誰にも邪魔されない自分だけの時間が心地よい。都会の喧騒を忘れ、自然の一部に溶け込んだような気になります。
「焚き火って、見てるだけで落ち着きますよね」
ボタン一つで火もつけられるし、お湯も沸かせるこの時代。焚き火だと、火をつけるのも一苦労です。薪を入れて火加減を調節し、消えそうになったら息を吹きかけてまた燃やす。ポットの水も、蓋をあけて確認しながらお湯を沸かします。
「あえて少ない道具でどうするか考えるのもキャンプの楽しいところです。」
便利さからちょっと離れたキャンプの夜。一つ一つのことに手間をかけ、丁寧に取り組んでいくと普段の生活では感じられなかった豊かさが感じられます。そして、普段の生活のありがたさを改めて感じるのではないでしょうか。
火が消えたら真っ暗になるので、星空も楽しめそうです。
「今日は星見えないですね…」
この日は残念ながら雲がかかってしまい星を見ることはできませんでした。奄美大島の満点の星空は、明日以降のお楽しみにしようかと思います。
「テントで寝るって、冬場は寒そう…」と思っている人もいるようですが、意外にもテントの中は風が当たらないので温かいです。寝袋の中に入れば寒さを感じることもなく、思っているよりも快適に過ごせます。小さい自分だけの空間は、まるで子供の頃に憧れた秘密基地のようでワクワクしますよ!
明日はまた別のキャンプ場に行きます。奄美大島の観光もキャンプも楽しむ、盛りだくさんな旅が明日から始まるので、今日は早めに寝ることにします。
「おやすみなさい、また明日!」
朝は淹れたてのコーヒーで体を温めて
辺りが明るくなったら起きる時間です。太陽と一緒に目を覚まし、テントのファスナーを開けて新鮮な空気を思いっきり吸い込みます。
キャンプの朝と言えば、やっぱりコーヒーですよね!また薪を焚べ、火を燃やし、水を入れたポットを火にかけお湯を沸かします。いつもは慌ただしい朝ですが、こんな日はお湯が沸くのをじっくり待つのも贅沢な時間と感じられます。
普段はしないけど、コーヒー豆を自分で挽いてみちゃったり。
「ふぅ…あったまる。」
自分で淹れたコーヒーを外で飲むと、なんでいつもより美味しく感じるんでしょう。
これから全3回に渡り、奄美大島でのキャンプコースをご紹介します。奄美大島の自然、文化、郷土料理を楽しむコースになっています。南の島で冬キャンプ、あなたも味わってみませんか。
※テント設営は、必ずキャンプ場をご利用ください。決められた場所以外の設営をすると、ハブに襲われることがあります。また、国立公園内の場所もありますので、事前に関係機関への利用申請・予約等が必要です。
この記事を書いたフォトライター
田中 良洋
映像エディター/予備校スタッフ 兵庫県出身。奄美群島の文化に魅かれ、2017年1 月に奄美大島に移住。島暮らしや島の文化を伝えるために自身のメディア、離島ぐらし(https://rito-life.com/)を運営する。