【AMAMI WINTER CAMP Vol.2】奄美大島の文化や料理を堪能しながら海岸キャンプ!

島遊

2019/03/28

ペン

田中 良洋

海の見えるキャンプ場でほほえむ芳美リン

前回からお伝えしていますAMAMI WINTER CAMPシリーズ。今回は2回目です。前回の記事は以下のリンクからご確認ください。
【AMAMI WINTER CAMP Vol.1】奄美大島の海の見えるキャンプ場でソロキャンプ!

冬の奄美大島は気温も内地ほど下がらないので、冬といえど安心してキャンプができます。人気インスタグラマーの芳美リンさんを迎えて行った奄美大島の冬キャンプ。

2日目は、奄美大島の伝統文化や郷土料理を楽しみながらキャンプを続けます!

 

 

泥染めで自分だけのオリジナルグッズを作ろう!

泥染体験のできる龍郷町肥後染色 芳美リン

最初に向かったのは、龍郷町にある肥後染色

ここでは、奄美大島の伝統技術である泥染めを体験できます。大島紬の綺麗な黒色は、この泥染めでなければ出せないと言われています。

肥後染色ではTシャツなどを泥染めすることができますが、今回はキャンプを彩ってくれる”あの”グッズを泥染めで作ってみます!

肥後染色で泥染の説明を受ける女性 芳美リン

泥染めとは、その名の通り泥を使って染めますが、なぜ泥に浸けて色が付くのでしょうか。

泥染めは、泥に浸ける前にシャリンバイと呼ばれる木を煮出した液体に浸けます。このシャリンバイの液に含まれるタンニンという成分と、泥に含まれる鉄分が合わさって色が出るのです。

肥後染色の泥染体験をする芳美リン

泥染めの仕組みを聞いたら、実際に染めていきます!

まず、染める布を折ったりゴムで縛ったりします。ゴムで縛られた部分は染まらないので、開いたときに柄になります。柄を想像しながら縛っていきますが、実際に広げてみたときの柄がどうなっているのかわからないのがおもしろいところ。期待に胸を膨らませながら縛っていきます。

芳美リン キャンプ
「結構力がいりますね。」

そう、結び方がゆるいと綺麗な柄になりません。力をいれてしっかり縛っていきます。
肥後染色でのシャリンバイでの染色をする芳美リン

準備ができたら染色開始です!まずはシャリンバイの液を染み込ませていきます。液に浸けて、すすぎ、また浸けて、すすぎ、と繰り返します。

肥後染色での泥染体験をする芳美リン

シャリンバイの液が充分に染み込んだら、次は泥に浸けるため、染色場から少し離れた泥田に向かいます。龍郷町の土には鉄分が多く含まれています。この鉄分が泥染めをするために重要なのです。

肥後染色での泥染体験をする芳美リン

リンさんも果敢に泥の中に入って行きます。先ほどシャリンバイの液に浸したものを、また何度も泥に浸け、染み込ませます。

芳美リン キャンプ
「泥染め、思ってた以上に楽しいかも!」

これで染色作業は完了です!あとは乾かして紐をほどくだけ。一体どんな柄に仕上がっているのでしょうか。

肥後染色で泥染作品を持つ芳美リン

ジャーーーーン!

ほどくとしっかり柄ができています。まったく同じものはこの世に一つとしてない、オリジナルのフラッグができました。

肥後染色で泥染したガーランドをもつ芳美リン

フラッグを結べば、キャンプに飾るとオシャレになること間違いなしのガーランドができました!

芳美リン キャンプ
「すごい!!!!感動!!泥染めと藍染めのブレンドがすごく良い!普段のキャンプでも使いたいな。」

なお、通常、肥後染色ではガーランドの染色は行なっていません。Tシャツなど軽くて染めやすいものを推奨しています。染めたいものを持ち込むことは可能ですので、事前にお問い合わせください。

 

 

ランチは郷土料理の鶏飯で!

奄美の郷土料理鶏飯
が食べられるひさ倉

一仕事終えたところで、この日は奄美大島の郷土料理、鶏飯を食べに来ました。訪れたのは龍郷町にある鶏飯のお店、ひさ倉です。

ひさ倉で鶏飯を食べる芳美リン

鶏飯とは、元々薩摩の役人をもてなすためのおもてなし料理だったと言われています。運ばれてきたお皿には、鶏を蒸して割いたもの、錦糸卵、海苔、紅生姜、パパイヤの漬物、しいたけ、ネギなど色とりどりの具材が乗っています。

この具材をお好みでご飯に乗せて…

ひさ倉で鶏飯を食べる芳美リン

あつあつの鶏ガラスープをたっぷりかけます。

ひさ倉で鶏飯を食べる芳美リン

さぁ、出来上がりです♪

初めて食べる奄美大島の鶏飯。お味はどうでしょう…

ひさ倉で鶏飯を食べる芳美リン

芳美リン キャンプ
「ん!」

ひさ倉で鶏飯を食べる芳美リン

芳美リン キャンプ
「おいし〜〜〜♪素朴だけど出汁がしっかり効いてますね。」

さらさらとお茶漬けのように食べれてしまうので、ご飯が2杯3杯と進み、ついつい食べ過ぎてしまいます。自分で作るキャンプ飯も楽しくて美味しいですが、せっかく奄美大島に来たならその土地の料理は食べてみたいですよね!

 

 

島の南にある海のそばのキャンプ場へ

ヤドリ浜キャンプ場を歩く芳美リン

ご飯を食べた後は、車で1時間30分くらい走り、奄美大島の南に位置する瀬戸内町にあるヤドリ浜キャンプ場にやってきました。海がすぐ近くで静かな場所です。

芳美リン キャンプ
「こんな穏やかな海でSUPしたら気持ち良さそう。」

ヤドリ浜でソロキャンプをする芳美リン

白い砂浜と緑と青い海!キャンプ道具が映えるので、いろんなものを置きたくなっちゃいます。自分で作ったガーランドも飾ってバーベキューの準備完了です♪

ヤドリ浜でソロキャンプをする芳美リン

ワンポイントの小物に少しこだわるだけでもキャンプは一段とオシャレになり、テンションが上がります。

ちょっと休憩でハンモックに揺られるのもいいかも!波の音を聴きながら昼寝なんて、すごい贅沢な時間の使い方ですよね!

ヤドリ浜でバーベキューをする芳美リン

こんなロケーションでバーベキューができたら、なんだかいつもより美味しく感じちゃいますよね。

ヤドリ浜でバーベキューをする芳美リン

芳美リン キャンプ
「お肉美味しい!ビールが進む〜♪」

ヤドリ浜でバーベキューをする女性たち

ここでのキャンプは友達とワイワイするのも楽しいかも。人が少ないので、まるでプライベートビーチのような気分を味わうことができます。

夜空に輝く満天の星空

周りに街灯がほとんどないので、晴れていればこんなに綺麗な星空を見ることができます

砂浜で寝そべりながら夜空を見上げ、流れ星を探すなんて、まるで青春の一ページのような時間が過ごせるかも。

ヤドリ浜でバーベキューをする女性たち

奄美大島での冬キャンプ2日目、いかがだったでしょうか。文化や郷土料理も楽しみつつ、島の自然を満喫したキャンプができるのが奄美大島。

次回は山の中でのキャンプをご紹介します!

 

テント設営は、必ずキャンプ場をご利用ください。決められた場所以外の設営をすると、ハブに襲われることがあります。また、国立公園内の場所もありますので、事前に関係機関への利用申請・予約等が必要です。

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この記事を書いたフォトライター

田中 良洋

田中 良洋

映像エディター/予備校スタッフ 兵庫県出身。奄美群島の文化に魅かれ、2017年1 月に奄美大島に移住。島暮らしや島の文化を伝えるために自身のメディア、離島ぐらし(https://rito-life.com/)を運営する。

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