【AMAMI WINTER CAMP Vol.3】食材は自分で調達しよう!自然の中のコテージキャンプ!
島遊
2019/03/28
田中 良洋
全3回でお送りしているAMAMI WINTER CAMPシリーズもついに最終回!前回までの記事はこちらからご覧ください。
【AMAMI WINTER CAMP Vol.1】奄美大島の海の見えるキャンプ場でソロキャンプ!
【AMAMI WINTER CAMP Vol.2】奄美大島の文化や料理を堪能しみながら海岸キャンプ!
奄美市、龍郷町、瀬戸内町と回ってきた今回のキャンプ。3回目は宇検村、大和村エリアを回ります。
まだまだ魅力がたくさんある奄美大島の冬キャンプ。一緒にキャンプを楽しんでいる気分でご覧ください!
さざ波のBGMで朝を迎えよう
前回泊まった瀬戸内町のヤドリ浜キャンプ場は海のすぐそばにあります。
まだ少し眠たい目をこすりながらテントの外に出ると、波の音とかすかな潮の香りが心地いい。
南の島とはいえ、朝方はまだ少し冷える奄美大島。冷たい空気が体に刺さります。
「ん〜〜〜〜〜〜!気持ちいい。」
テントから出ると、感じるのは緑と海の大自然に囲まれた新鮮な空気!思いっきり吸い込みたくなるほど抜群のロケーションです。
火を起こし、熱いコーヒーで体を温めながら過ごす朝の時間は、最高の贅沢です。
「今日もいい日になりそう。」
特大しいたけを収穫!なおじろう農園へ
午前中に向かったのは、瀬戸内町のヤドリ浜から車で1時間ほど走った宇検村にあるなおじろう農園。ここは、奄美大島では珍しく菌床栽培でしいたけを栽培しています。
「今日の服、しいたけ色じゃないですか?笑 行ってきまーす!」
ハウスの中は湿気が高く、むわっとしています。
棚に並べられたたくさんの菌床。おがくずを固めてしいたけの菌を成育させたものが菌床で、写真の茶色いブロックが全てそれです。
「すごい!しいたけ、おっきい!!!私しいたけ好きなんですよねー。」
なおじろう農園のしいたけは、味にクセがなく、しいたけ嫌いな人でも食べられます。収穫体験では、袋に詰められるだけ獲れるので、大きいのを狙ってどんどん獲っちゃいましょう!
はさみで根元を切ると、ポフッと独特の感触がしてクセになりそう。リンちゃんも夢中でしいたけを収穫していました。
普段のバーベキューでは脇役になりがちなしいたけですが、これだけ大きなしいたけなら、メインの食材になりそう!
袋からあふれんばかりのしいたけを収穫できてリンちゃんもご満悦♪陽気な農園のお姉さんと記念撮影をして農園を後にしました。
休憩は宇検村の古民家カフェへ
お昼休憩に向かったのは同じく宇検村にあるとよひかり珈琲。古民家を改修したカフェで、外観からは想像できないほど内装がおしゃれです。
店内には、元々コーヒーが好きだった店主が選んだ世界中のコーヒー豆が並びます。挽いた豆にゆっくりとお湯を注ぐと、コーヒーの良い香りが店内に広がります。
「はぁ・・・いい香り。。。」
ついつい長居してしまいそうなほど居心地の良いとよひかり珈琲。カウンターに座って、まだ若い女性の店主に話を聞いてみてください。
宇検村のこと、お店の名前に込められた思いなど、聞いてみるときっと楽しいですよ!
大自然の中のコテージでバーベキュー
休憩が終わったら、今回のキャンプ場である大和村のフォレストポリスに向かいます。途中の山道はうっそうとしていて、ジャングルを思わせる木々がたくさん生えています。
車を停めて、南国ならではの植物を観察してみるのも面白いかもしれません。
フォレストポリスはテント泊もコテージ泊もできます。今回はファミリーでも楽しめるコテージに泊まってみました。屋根付きのバーベキュースペースがあるので、雨が降っても安心!
コテージの中にもシャワーはありますが、外には五右衛門風呂もあります。薪を使って沸かすのでちょっと大変ですが、根気のある人はチャレンジしてみてください。
コテージは何も準備しなくてもすぐにバーベキューが楽しめるのが魅力ですが、どうせならおしゃれにした方がテンションも上がりますよね。
前回作った泥染めのガーランドも飾って準備完了です!
午前中に獲ったしいたけもさっそく焼いてみました。しいたけが大きいので、獲ったしいたけを並べるとバーベキューの網を覆い尽くしてしまうほど!
「おいし〜〜〜い!!!肉厚で歯ごたえがいいし、味もしっかりしてるけどクセがない!」
奄美大島の近海で獲れた伊勢海老も豪快に乗せちゃいます!新鮮な伊勢海老は、そのまま焼くだけでも十分美味しいです♪
キャンプといったら飯盒炊飯ですよね!お米を洗って、ガスバーナーの上に飯盒を乗せて挑戦!!!
果たしてうまくできるのでしょうか・・・
「ん!・・・ん?ちょ・・・っと固いかな。」
どうやら火力が強すぎたみたいです。でも、こんな失敗も楽しいと思えるのがキャンプの醍醐味ですよね!
遅くまで外で楽しんでも、すぐにコテージで横になれるからついつい夜更かししちゃいます。ここは機種によっては携帯の電波も通じないほどの山奥なので、周りに他のお客さんがいなければ多少遅くまで騒いでも大丈夫!
仲間や家族と、時間を気にせず楽しい夜は続きます。
マテリヤの滝でマイナスイオンを浴びよう
最終日。起きて飛行機の時間までの間で向かったのは、フォレストポリスから車で5分ほどのところにあるマテリヤの滝。
車を停めて、舗装された道を少し歩くと滝の姿が見えてきました。
「あったー!!!すごい!綺麗!!!」
マテリヤというのは、「マ・ティダ・ヌ・コモリ」という太陽が輝く滝壺を意味する島の方言が由来となっています。その名の通り、太陽に照らされた滝壺がとても綺麗!
深いところでは9mもあり、夏でも長くは泳いでいられないほど水が冷たいので、涼みにくる人が後を断ちません。
マイナスイオンを全身に浴びて、今回の旅を振り返るリンちゃん。
「奄美大島、楽しかったなぁ。また来たいな。」
奄美大島は南の島なので、夏の海を思い浮かべる人も多いと思います。しかし、あえて寒さが厳しくない冬に来て、キャンプをするのはいかがでしょうか。
夏だと毒ヘビのハブが出る可能性がありますが、冬だとハブの動きが鈍っているため、外のキャンプも安心してできます。
一人でも、家族でも楽しめる奄美大島の冬キャンプ。あなたもぜひ、新しい奄美大島の魅力を感じに来てみませんか。
※テント設営は、必ずキャンプ場をご利用ください。決められた場所以外の設営をすると、ハブに襲われることがあります。また、国立公園内の場所もありますので、事前に関係機関への利用申請・予約等が必要です。
この記事を書いたフォトライター
田中 良洋
映像エディター/予備校スタッフ 兵庫県出身。奄美群島の文化に魅かれ、2017年1 月に奄美大島に移住。島暮らしや島の文化を伝えるために自身のメディア、離島ぐらし(https://rito-life.com/)を運営する。