【ドローン×奄美|vol.4】奄美大島でドローンを飛ばしたい人へ〜奄美大島のおすすめスポット(名瀬・住用・大和村エリア)〜
島景
2019/02/26
田中 良洋
前回から奄美大島でのドローンおすすめ飛行ポイントをお伝えしています。
前回までの記事はこちらからご覧ください。特に日本でのドローン飛行のルールや、奄美大島での注意すべきポイントは事前にしっかり確認しておいてくださいね!
■ドローン×奄美シリーズ(全6回)■
【ドローン×奄美|vol.2】奄美大島でドローンを飛ばしたい人へ〜奄美大島で注意するところ〜
【ドローン×奄美|vol.3】奄美大島でドローンを飛ばしたい人へ〜奄美大島のおすすめスポット(笠利・龍郷エリア)〜
【ドローン×奄美|vol.4】奄美大島でドローンを飛ばしたい人へ〜奄美大島のおすすめスポット(名瀬・住用・大和村エリア)〜
さて今回は、奄美大島の中部である奄美市名瀬と奄美市住用町、大和村の撮影スポットをご紹介します。このエリアは海だけではなく、街並みやマングローブなど、いろんな奄美大島の風景を撮影することができます。
ぜひ、天気のいい日に撮影してみてください!
名瀬の町が一望できる!大熊(だいくま)展望広場
奄美大島の市街地、名瀬から車で10分もかからずに行くことができる展望広場です。高台から名瀬湾と名瀬の町を一望することができます。
ドローンを飛ばせば、だんだんと町に近づいていく映像が撮れます。湾に面した名瀬の街並みがはっきりと分かりますし、立神と呼ばれる小島や灯台など、被写体となるものも多いので様々な撮影が可能です。
ついつい町の方まで飛ばしたくなる気持ちは分かるのですが、展望広場から町までは2km以上離れています。電波が届かなく可能性がありますので、あまり遠くまでは飛ばさないようにしましょう。
名瀬湾の入り口、展望広場から見て左側には山羊島(やぎじま)ホテルという宿泊施設がありますが、ここには屋上に露天風呂があります。入浴中の人の迷惑になるため、ドローンを近くに飛ばすことはご遠慮ください。
展望広場を下った先は、名瀬の大熊(だいくま)という地域です。ここはカツオ漁が盛んなところですので、ぜひ帰り際に港近くに寄ってみてください。カツオやキハダマグロなど、新鮮な魚のお刺身が並んでいます!
日本第2位の広さを誇るマングローブがある住用町
マングローブとは、特定の木の名前ではなく、海水と真水が混じった汽水地域に生息できる植物の総称を言います。
通常、木々は塩分を含む海水では生息できません。しかし、独自の進化を遂げて塩分が含まれた水のある地域でも生息できるようになった植物があります。その植物の総称のことをマングローブと言います。奄美大島には、マングローブ原生林が71haにわたって広がっており、国定公園特別保護区にも認定されています。
広大な自然の姿は空から見るとまた違った表情を見せてくれます。画面には収まりきらないマングローブの姿はドローン撮影にもってこいです!
マングローブでは、カヌーやSUPなどアクティビティをしている人が数多くいます。近くを飛ばしたり、上空を飛ばしたりすると事故になる可能性がありますので、離れて飛ばすようにしてください。
また、国定公園特別保護区にも指定されていますので、植物に傷をつける行為は禁止されています。ドローンを飛ばすことに許可は必要ありませんが、墜落事故には十分注意して飛行するようにしてください。
大河ドラマのロケ地にもなった宮古崎(みやこざき)
大和村国直にある宮古崎(みやこざき)。2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」のオープニング映像のロケ地ともなった場所です。実際に大河ドラマのオープニング映像でも、宮古崎に立つ主役の鈴木亮平さんをドローンで撮影した映像が使われていました。
笹の葉が生い茂っているので、地元の人からはササントと呼ばれています。笹を揺らす風が気持ちよく、水平線までしっかり見える絶景スポットです。ドローンを使えば普段は見ることのできない場所まで見えるので興奮間違いなしです!
宮古崎は大和村の国直集落に車を停めて歩いていきます。20分〜30分歩きますので、ドローンを持っていくときにはリュック型のケースに入れて持っていくのがいいかもしれません。
海からの風が直接当たりますので、たまに強い風が吹くことがあります。風に流されないように注意して飛ばしてくださいね!
徳浜(どくばま)の断崖も見れる!戸円(とえん)集落の阿山崎(あざんさき)
大和村をずっと宇検村の方まで進んで行くと、戸円(とえん)という集落にたどり着きます。この集落は徳浜(どくばま)の断崖と呼ばれるスポットがあります。鎌倉時代の大地震によってできたと言われる、170mにも及ぶ崖です。
この断崖もドローンで撮影してみると、普段見えない上からのアングルで見ることができるので面白いです。
戸円集落には、徳浜の断崖の他にも阿山崎(あざんさき)と呼ばれる岬があります。絶好の釣りスポットとも言われ、ブダイやアラなどが釣れる場所です。この阿山崎をドローンで撮影すると、ビーチもあり、海のサンゴ礁もはっきり見えて美しい映像が撮影できます。
岬もそこまで高くはないので、ドローンで上を飛ばすことが可能です。ただし、近くに老人ホームがありますので、周辺の施設には近づき過ぎないように注意してください。
大和村にはこの他にも、海岸沿いに展望台がたくさんあります。集落から離れた場所にもありますので、そういった場所からはドローンが飛ばしやすいです。
今回は、名瀬、奄美市住用町、大和村でのドローンを飛ばしやすい場所をご紹介しました。次回は南部、瀬戸内町と宇検村のスポットをご紹介します。
ドローンを飛ばすときは、ルールを守って周囲の迷惑にならないよう安全に飛ばすことを心がけてくださいね!
この記事を書いたフォトライター
田中 良洋
映像エディター/予備校スタッフ 兵庫県出身。奄美群島の文化に魅かれ、2017年1 月に奄美大島に移住。島暮らしや島の文化を伝えるために自身のメディア、離島ぐらし(https://rito-life.com/)を運営する。