旅の疲れを薬草風呂で癒しませんか?【奄美市住用町 奄美体験交流館】
島遊
2016/06/08
伊達 優
奄美大島は、意外に大きな島です。
主だった観光地を観て周るなら、数日かけて車で移動することになるでしょう。
島を横断する国道58号線を主に利用する旅路です。
ロングドライブには、休憩や息抜きを取ることも必要だと思います。
奄美市住用町の中心部にあるマングローブ原生林の手前、島巡りの道中に観光客の方も利用できる公共のお風呂があります。
体育館も併設する複合施設、奄美体験交流館です。旅の気分転換や疲労回復に最適な薬草風呂を安価で楽しむことできます。
入口には所狭しとばかりに飲み物や特産加工品が並んでいました。
島の地産品を口に入れれば、旅の気分も盛り上がるものです。
品によっては、お土産として持ち帰るのも良いかもしれません。
お風呂施設の説明を求めると、受付の方が親切で丁寧な対応をしてくれました。
目玉の薬草風呂は五右衛門型で、しかも陶器製とユニーク。
五右衛門薬草風呂は2桶据え付けられていて、親子二人でも入れる大きさです。
さっそく浸かってみると湯は溢れ出し、薬草の香りと効能が心身へ染み込んでいくようです。
奄美大島の自然を楽しんだ後には、旅心地満点となることでしょう。
薬草湯は、毎日スタッフの手で絞り濾されているとのこと。
なんと、それが体験メニューとして提供されています。
自身で絞った薬草風呂に入ることもできるのです。
また、奄美体験交流館では団体体験メニューとして、舟漕ぎレースもおすすめしています。
内海は海面が安定しているので、初心者が漕ぐには適したフィールドです。
“笑ってしまうような楽しさ”をモットーにして体験を提供しているとのことです。
こちらのユニークな体験メニュー、修学旅行や社員旅行のアトラクションとして注目できるでしょう。
奄美体験交流館には、最大100名収容できる合宿用の宿泊スペースを備えています。
食事に関しては、BBQ・バイキング・お弁当の手配可能とのこと。
お風呂は薬草風呂だけでなく、大浴場やサウナ、休憩室と揃っています。
お風呂を上がり外へ出ると5.6名のスポーツ着の女の子が会話をしていました。
利用者の大半が地域に住む方々なのです。
地域に馴染むように薬草風呂を満喫することが、常道なのかもしれません。
そういった体験は、一味効いた旅の思い出となることでしょう。
この記事を書いたフォトライター
伊達 優
写真歴22年。沖縄に14年間在住の後、奄美大島へ移住して3年。ライフワークとして、海岸を題材とした写真作品を制作している。現在、分野を拡げてフォトライターとしても活動を展開中。 2011年、カフェ・アソシアにて二回目の個展“orbit”開催。seakayak~海を旅する本~vol.27~39に、記事&写真の連載。コミュニティFMニライの番組”Nature Human”にて、企画&パーソナリティを勤める。