見つけたら即買い!漁師のおかみさんが作る笠利町赤木名の「魚匠バーガー」
島食
2016/12/15
トウコ
奄美大島北部の笠利町「赤木名海岸」の夕日を楽しむなら、海岸沿いの集落・赤木名は、ぜひ散策してほしいスポットのひとつ。
集落には藩政時代の史跡があり、お店も比較的多い方で、奄美のソウルフード「鶏飯」の老舗や、スタミナドリンク「ミキ」の販売店など、バラエティ豊かな店がけっこうある。
なかでも見つけたら、ぜひ即買いして欲しいのが「奄旨海房 魚匠(あまうまかいぼう ぎょしょう)」のハンバーガー。
「見つけたら」とあえて強調するのは、このバーガーが、毎週金曜日とイベント出店時のみに販売される、レア商品だから!
お店は、赤木名海岸のすぐ近く、赤木名漁港の敷地内にある。
隣には奄美漁業協同組合の笠利本所があり、釣りたての美味しい魚がここへ水揚げされる。
なるほど、隣が漁協なのだから、材料の鮮度は抜群にちがいない。
お店を運営しているメンバーは、主に笠利町に住む漁業者の婦人、つまり漁師のおかみさん達。
地元水産物の普及や特産品の開発を目的に結成、加工品作りを中心に、島内外のイベントへ出店し、奄美をアピールしている団体だ。
これまで、たくさんの水産加工品を生み出しているが、なかでも「魚匠バーガー」は、地場産の魚を具に使い、奄美のグルメ大会「うまいンピック2013」でも、金賞を受賞しているお墨付きの一品なのだ。
店に入ると、小さな店舗の中には、魚介類を使った加工品がいっぱい。
奄美大島産の「もずく」という海藻を使ったスティック「もずくんぼう」。
近海でとれる天然のカンパチを、生ハム風に加工した「まーさんSOUZU(ソーズ)」など。
オシャレで若者に受けそうな商品が多い。
お目当てのバーガーは、ちょうどショーケースに並び始めたところだった。
「よし!今なら選び放題!」
実はこのバーガー、店舗での購入も可能だが、午前10時過ぎになると、魚介類のお惣菜とともに行商用の商品として売られるため、お店にはいったん在庫がなくなる。
確実にゲットしようと思うなら、電話で予約しておき、都合の良い時間に店舗まで取りに来るか、行商が出発する午前10時頃までに買いに来るのがおすすめ。
行商の行き先は、主に集落のおじいちゃん、おばあちゃん達が集まる場所。
毎週金曜日にやってくるこの行商を、みんな楽しみに待っているという。
バーガーは3種類。
魚肉ハンバーグ&レタスの「魚匠バーガー」¥320
魚匠バーガーにチーズをプラスした「チーズバーガー」¥370
魚のフライ&ふわふわキャベツの「フィッシュバーガー」¥320
どれも美味しそうだが、今日はフィッシュバーガーをチョイスして、近くの赤木名海岸へ向かった。
海辺の風に吹かれながら、出来立てのバーガーを頬張る。
サクッとした魚のフライ、シャキッとした千切りキャベツの食感がたまらない。
地元のパン屋さんで焼いたバンズも、しっかりしていて期待を裏切らない美味しさだ。
もう1個買っても良かったかな?と思いつつ海を眺める。
青く広がる遠浅の海。心地よい波の音が聞こえ、贅沢な時間が過ぎる。
心もお腹も満ち足りたりたら、そのまま海で遊ぶも良し、集落散策へ出かけるも良し。素敵なサンセットタイムまで、島の時間をゆるりと楽しんでみてはいかが?
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奄旨海房 魚匠
住所:鹿児島県奄美市笠利町外金久988-1(奄美漁業協同組合内)
TEL:0997-63-2167 / FAX:0997-63-0019
E-mail:kasari_gsh@po.minc.ne.jp
営業時間:9:00〜17:00
定休日:日・月・年末年始
HP:https://amami-fish.jimdo.com/奄旨海房-魚匠
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この記事を書いたフォトライター
トウコ
関西出身。縁あって奄美で結婚。転勤族の夫と供に奄美群島各地を回り、2015年奄美大島に落ち着く。奄美の島々を回るうち、各地の風土・風習・歴史の違いに強く惹かれ、大好きな絵や文を通じて、その魅力を発信していきたいと思うようになる。