美味しいパンを頬張りながら…暮れゆく景色を味わう「晴れるベーカリー」
島食
2016/08/01
泥ぬ マコ
笑顔がほころぶほっこり空間
奄美空港を出発し、県道82号線を名瀬方面に進むこと約15分。道路より少し内側に小ぢんまりとした建物が現れます。
道路沿いに白い旗が出ていれば、営業中のしるしです。
2015年の3月にオープンした「晴れるベーカリー」は、陽だまりの中に佇むパン屋さん。
酵母や小麦粉、塩や砂糖など地元のものや国産の原材料を選りすぐって、美味しくて体に嬉しいパンを販売中です。
成田空港からの格安航空線が就航以来、観光客がどんどん増えている奄美大島。晴れるベーカリーにも、島外から訪れるお客さんが増えてきたそうです。
もちろん、地元の人たちにも大人気。ちょうどこの日も、久々に来店したお客さんが奥さんとにこやかに談笑していました。
お店の前には見事なパイナップル!
パイナップルってこうやって生えるんだ……と、思わず見入ってしまいました。
日々進化中!変化し続けるパン屋さん
お店の扉を開けた瞬間、飛び込んでくる奥さんの笑顔とパンの香り、そして可愛らしい店内の様子に思わずほっこり。
ウッドデッキには、地元の木工屋さんや大工さんが作ったテーブルやいすが置かれているほか、ハンモックもあります。
店内では、手作りジャムや人気コーヒー店のコーヒー豆、作家さんによる手作りアクセサリーなども販売中。
開店当初は20種類ほどだったパンも、現在は40種類を超えるラインナップ。
勉強家のご主人と、アイデアマンの奥さんの共同作業で日々メニュー開発に取り組んでいるそうです。
夕方のならではの楽しみ方
「晴れるベーカリー」の営業時間は、基本的に午前10時~午後5時まで。
閉店間際はパンの種類が少なくなってしまいますが……、実はその時間に来店するのも楽しみ方のひとつです。
選択肢の少なくなった中から選ぶことで、新たなお気に入りのパンに出会えることも。
奥さんともゆっくりお話しできるので、それが楽しみでやってくる地元のお客さんも少なくないようです。
パンを持って近所の海岸へ
この日は「ソーセージのタルティーヌ」と「塩ミルク」、そして自家製ジンジャーエールを注文。
棚に見当たらないけど「タルティーヌ」を食べたい場合は、注文すれば作ってくれるそうです。
さっそくパン屋さんからほど近くの海へ。
防波堤に腰かけて……と思ったら、焼けつくような熱さで無理!日差しが和らいでも防波堤は熱を持っていますので要注意です。
この日訪れた海岸は、リゾートっぽい海とは一味違った風情。
夕方になり傾き始めた陽の中で、地元の子供や大人たちが海水浴を楽しんでいました。
とにかく静かな海。波の音と風の音以外、何も聞こえません。
木陰に座ってパンをほおばり、ジンジャーエールをひと口。のんびりと贅沢な時間が流れていました。
たくさん遊んだ後に、お楽しみのディナータイムの前に――。
ちょっとできたエアポケットのような時間を利用して、パンとドリンク片手に夕暮れを味わうのももオツなものですよ。
この記事を書いたフォトライター

泥ぬ マコ
ライター/編集。出版社・WEB制作会社を経て現在はフリーランス。ふらふらと辿りついた奄美大島で子育て中。PR記事や取材記事のほか、キャッチコピーや企画・構成・編集も請け負っています。泥ろぐ(https://doronumako.com)にも奄美情報ありますよー!