人気の黒糖焼酎「れんと」の名前の意味とは?!蔵元「開運酒造」に行ってきました
島モノ
2017/04/03
しーまブログ編集部
奄美群島でしか製造が許されていない、黒糖を原料とするお酒、奄美黒糖焼酎。ふんわり香る黒糖の甘さとバラエティ豊かな銘柄が人気ですが、なかでも飲みやすくて本土でも人気が高いのが、「れんと」という銘柄。
蔵元である開運酒造は、奄美大島南部、宇検村で製造を行っています。こちらは黒糖焼酎を見て、買って、味わって楽しめる場所。「れんと」の名前の意味もわかりましたよ~
黒糖焼酎の造り方見学、スタート
蔵を見学したいときは、開運酒造さんにあらかじめ予約をしましょう。飛込みだと対応できないこともあるそうです。
さあ、見学スタート!今回はモデルとして息子を同行させました。
原料となる黒糖がたくさん!大きな塊をタンクに入れて溶かしていきます。甘いにおいが充満しています。
こうじ米を発酵させ、溶かした黒糖液を混ぜ、「もろみ」を作ります。これを減圧蒸留させることで、すっきりとして飲みやすい焼酎になるわけですが、まだ完成ではありません。ここから「れんと」の名前の由来となる、大切な作業が加わります。
心地よい音楽に揺られて、豊かにおいしくなる
ずらり並んだ巨大なタンク!こちらに黒糖焼酎が入っているのですが・・・
聞こえてくるのはクラッシック音楽。
「これが音響熟成です。タンクに触ってみてください」。
そっと触ってみると、細かく振動している・・・!
タンクにつけられた専用のスピーカーからは、ベートーベン、モーツアルト、バッハ、シューベル・・・さまざまな交響曲が流れて、微細な振動をタンクに与えているそう。
「約3ヶ月、音楽を聴かせ続けることで、長期熟成したのと同じ効果が出てきます」と説明してくれました。
ちなみにクラッシックじゃないと駄目?島唄はどうですか?と質問したところ、
「振幅の幅が少ないからあまり適さない」ということでした。ちょっと残念。
音楽用語で「れんと」は「ゆっくりと」という意味。豊かな自然に育まれた黒糖を原料に、交響曲に揺られながらおいしくおいしく熟成されていくんですね。
毎月13~14万本出荷
ビンや紙パックにつめられて出荷されていく様子も見学。れんとは、毎月平均13~14万本が出荷されているそうです。10年前からは海外輸出もしているそう。この村から全世界へ発信されているかと思うと不思議な感じ。
こちらは、カナダのオーク樽を使った熟成で、「紅さんご」という銘柄ができます。3年以上熟成させる本格派も人気が高いそうです。
お楽しみの試飲&お買い物
工場見学が終われば、販売コーナーへ。ささっと試飲がスタートです♪
開運酒造のすべての銘柄が試飲できます。ここでしか販売していない焼酎もいただけます。
この日は残念ながらドライバーだったので、香りだけ堪能。今度はぜひドライバー同行で試飲を楽しみたいと思います!
ここでは、焼酎はもちろん、ここでしか買えないレア・れんとグッズもずらり~
貴重な歴代れんとのビンもあって、れんとファンには堪らないですね。
これで見学&お買い物終了!楽しかった~
黒糖焼酎はもちろんおいしいけれど、その裏側を知るともっともっとおいしくなる。
工場内はオートメーション化されていて効率的に動いているけれど、出会う従業員さんは、みなさん笑顔であいさつをしてくれて明るい雰囲気。
れんとのように、なんだかほんわかあったかい、ゆるい雰囲気がたまらなかったです。
この記事を書いたフォトライター
しーまブログ編集部
2010年に誕生した、シマを愛するすべての人々のための奄美群島地域情報サイト。日々あがってくるシマッチュたちのブログを主軸に、編集部が取材したグルメ・不動産・仕事・イベントなどの情報まとめなどを掲載。フリーペーパー「みしょらんガイド」「amammy」も配布中!しーまブログ