大和村国直集落の海が見える公民館で「ビロウの葉バッグづくり」に挑戦!
島遊
2017/12/25
gooh
奄美市名瀬の市街地から車でおよそ30分。
大和村で最も名瀬市街地側に位置する国直集落では、「国直集落まるごと体験交流」として、自然や文化と密着した島の暮らしをまるごと体験することができる様々なプログラムを開催しています。
今回は、「島人と楽しむ」プログラムのひとつ、「シゲちゃんとワークショップ!ビロウの葉バッグづくり」に参加してきました。
バッグづくりを教えてくれるのは、国直集落にお住まいの「シゲちゃん」こと高島茂雄さん。
バッグ作りは誰かに教わったものではなく、シゲちゃんが試行錯誤をしながら「何十回も作ってやっとできた」オリジナルの作り方だそうです。
バッグづくりに使うのは、ビロウの葉、はさみ、そして洗濯バサミの3つ。
「ビロウ」とはヤシ科の常緑高木。奄美では海岸沿いなどによく見られる身近な植物です。
ビロウの葉は「切ってから時間が経つとしおれて編みにくい」そうで、シゲちゃんが当日の朝に集落の近くで切ってきてくれたものです。
まずは、左右の葉が13本ずつになるように余分な葉を切り落とします。
切り落とした葉は最後に持ち手を編むときに使うのでよけておきます。
そして、その後はひたすら編んでいくだけ。
シゲちゃんが編み方の見本を見せてくれるのですが、いざ編み始めてみるとなかなかどうして難しい。
「洗濯バサミでとめるとやりやすいよ」というシゲちゃんのアドバイスを素直に受け止めながら編んでいきます。
私のように不器用な人でも、難しいところはシゲちゃんが丁寧に説明をしてくれるので大丈夫。
親御さんと一緒であれば、小学生のお子さんでも楽しく体験できると思います。
不器用な人は、「上、下、上、下」と声に出しながらテンポよく編むと良いと思います!
一通り編み終わったら、次は筒状に編んでいく作業。
葉がやわらかいので筒状に保ちながら編むのは想像以上に難しかったです。
筒状に編み上げた後は、ロープのように葉をねじりながら口の部分の形を整えていきます。
最後に持ち手部分をつけたら完成!
所要時間の目安は2時間ですが、不器用な私は完成まで2時間半ほどかかりました。
この日は3人で挑戦したのですが、大きさも形も見事に三人三様。
「同じものを作ろうと思っても出来ないよー」とシゲちゃん。
世界に一つだけのオリジナルバッグは、多少不恰好な仕上がりでも愛着がわきます。
バッグを編んでいると、近所のオジ達に「何作っているの?」や「何に使うの?」と声をかけられたり美味しい差し入れを頂いてたりしてほっこりする場面もありました。
さて、このバッグ、「何に使うの?」ですが、シゲちゃんのおすすめは「ワインを入れてプレゼントに」だそう!素敵ですね!!
奄美旅行のお土産に奄美黒糖焼酎を入れてプレゼントするのも良いと思います。
「体験しに来てくれた人には自分で編んだバッグを持って帰ってもらいたい」と、不器用な私に根気よく付き合ってくれたシゲちゃん。
私のように「夢中で編んでいるとお昼時間を過ぎてしまっていた…」となる可能性もあります。
お弁当を持って行って、体験後は公園やビーチでのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。
国直集落には海を眺めながら軽食を食べることができるカフェもあるので、カフェでゆっくり過ごすのも良いですね。
この記事を書いたフォトライター
gooh
事務職/ライター/元ダイビングインストラクター。はじめて島の海で泳いだ日から島の海の美しさのとりこになり、単身で移住してしまった奄美3世。趣味はスクーバダイビングと写真撮影、そして旅。休みの日は、カメラ片手に海に入ったり、ドライブをしたり、美味しいものを食べ歩いたり。まだまだ島を探検中の新米ライター。大阪府出身。