【奄美×ジョギングのススメ】広い空の下、海の風を感じながらさとうきび畑の間を走ってみよう
島遊
2017/12/15
田中 良洋
鹿児島にはマラソン大会がたくさんあります。
鹿児島本土には、鹿児島マラソン、いぶすき菜の花マラソンがあり、屋久島には屋久島を一周する屋久島一周”ECO”マラニック、トカラ列島にはトカラ列島島めぐりマラソン大会があります。
奄美群島も例外でなくマラソン大会が盛んです。奄美大島には奄美ジャングルトレイルや奄美ヨーリヨーリラン、与論島ではヨロンマラソン、沖永良部島では花の島沖えらぶジョギング大会、徳之島には徳之島ワイドマラソン大会やトライアスロンなどもあります。
島のマラソン大会は本土のマラソン大会にはない景観や空気があるため、島外から参加される方もたくさんいます。
もしあなたが走るのが好きなら、観光のついでに島を走ってみてはいかがでしょうか。
ただ観光するだけでは知ることのできない、その島のよさを発見することができるかもしれません。
(今回の記事は、奄美観光桜マラソンにも参加経験のある、奄美市在住の会社員で市民ランナーの伊藤優輝さんにご協力いただきました)
自分に合ったコースを選ぶことができる
奄美大島は山が多いです。南の島なので海をイメージしている人が多いようですが、奄美大島には山もたくさんあります。特に島の南に行くほど山が多く、道がクネクネしていてアップダウンが激しくなります。
奄美市笠利町は島の中でも平らな場所が多いので、アップダウンが少なく走りやすいです。空が広く、畑や海が見えるため自然を感じながらジョギングを楽しむことができます。
畑が広がる場所はアップダウンが少ないですが、奄美大島の内陸側には高い場所があります。そのため、海沿いではなく島の中に行くようなコースを選べばアップダウンが激しくなり、本格的にトレーニングをしたい人にも適したコースがあります。
初心者でも気持ちよくジョギングできますしトレーニングにも向いています。コース選びによって自分に合ったジョギングを楽しめるのです。
酸素をたっぷり吸ってジョギングができる
奄美大島でのジョギングで嬉しいのは、酸素がたっぷり吸えるということです。都会でジョギングをすると車の排気ガスを多く吸ってしまうので、呼吸をしていても酸素の濃度は低くなってします。
奄美大島は車の通りは少ないので存分に酸素を吸うことができます。
さとうきび畑の間の道を走れば、太陽の光をたっぷりと浴びた葉から生み出された新鮮な酸素を感じることができます。有酸素運動であるジョギングにとって酸素はとっても大事です。
たとえば朝起きてホテルの朝食前までに軽くジョギングをすれば、新鮮な酸素で体はいっぱいになり、ちょうどよくお腹も空いて最高な一日を始められますよ!
移りゆく景色を眺めながら
都会で走っていると、たくさんの音が聞こえてきます。お店のアナウンス、車の音、人々の話し声・・・
奄美大島で聞こえるのは自然の音だけです。海風を受けてサラサラと揺れるさとうきびの葉の音、島の鳥たちの鳴き声、場所によって表情を変える波の音。あまりにも静かで穏やかで、自分の鼓動がいつもより大きく聞こえてきます。
走って火照った体に波風は優しく、心地よい涼しさをくれます。どこまでも広がる青い空を眺めながら走れば、気分も晴れやかになり、ずっと走れてしまうような気になってきます。
島で走りながら見えるのは海だけではありません。特にこの奄美市笠利町で走っていると、天気が良ければ喜界島を見ることができます。走りながら海の向こうに見えてくる喜界島は、ジャンプすれば届いてしまいそうに近く感じる気持ち良さです。
海、山、畑、島、たくさんの自然を感じながらジョギングができるが奄美大島の笠利町です。次に奄美大島に旅行に来られるときは、ジョギングシューズを持って来てみるのはいかがでしょうか。
この記事を書いたフォトライター
田中 良洋
映像エディター/予備校スタッフ 兵庫県出身。奄美群島の文化に魅かれ、2017年1 月に奄美大島に移住。島暮らしや島の文化を伝えるために自身のメディア、離島ぐらし(https://rito-life.com/)を運営する。