そうだ!奄美大島でカラフルな型染め体験をしてお土産を作ろう!!
島遊
2019/01/31
勝 朝子
奄美大島旅行をご計画中のみなさまへ、奄美大島で楽しめるさまざまな体験をご紹介する「そうだ!奄美大島で〇〇体験をしよう!!」シリーズ。
奄美大島を訪れる楽しさは、素晴らしい景色や温暖な気候のなかでの心身のリラックスを味わえるだけではありません。奄美大島の自然や文化を体験できるさまざまなアクティビティが人気を集めています。
第10回目の今回は、「奄美を染める?!型染め体験」をご紹介します!
事前に予約して工房BIROUさんへGO!
「奄美を染める?!型染め体験」の会場は、奄美型染 工房BIROUさん。
BIROUさんは奄美市名瀬の中心地から車で5分ほどの浦上地区にあります。本場奄美大島紬協同組合という大きな建物のすぐ前にあります。
BIROUさんの看板は小さめですが、「赤塚染色工房」という大きな看板があるので、こちらが目印です。
私が工房を訪れたときは折しもザーザー降りの大雨。
奄美大島は雨が多い島ですが、こんな雨の日は屋内で体験できる型染め体験がまさにおすすめです。
BIROUの代表、林 花穂(はやし・かすい)さんが今回の先生。とても優しく丁寧に教えてくださるので、リラックスして楽しめますよ。
花穂さんのご実家の赤塚染色工房は、奄美でも珍しい、織りあがった反物に色を入れていく「後染め」の工房。出来上がった反物を見せていただいたのですが、たくさんの色が使われたとても華やかで美しい作品でした。
今は弟さんと一緒に家業を継がれている花穂さんも、小さい頃は高温の装置などがあるから危ないと工房には入らせてもらえなかったとか。
体験教室はそんな本格的な工房の一部で行われています。
奄美の自然と染めの技術を同時に伝える型染め体験
花穂さんが、「何とかして染めの楽しさをみなさんに伝えていきたい。さらに奄美の自然のすばらしさを伝えたい」と思って始めたのがこの型染めです。
型染めといえば、沖縄の紅型(びんがた)は糊を使って型を描き、タイのバティックは蝋を使って型を描きます。ですが、それでは型を描いて染めて糊や蝋を落としてという工程になり、当日持って帰るのは厳しくなってしまいます。
そこで、ステンシルの型を使って染める方法を採用したそうです。
では、早速、体験スタート!
まずは染めるものを選びます。Tシャツ、トートバッグ、フレームの3種から好きなものを1つ選びます。
私は普段使いのできるトートバッグを選びました。
染料の説明と塗り方を教わったあと、まずはポストカードで練習をします。
何色を選ぶのか?どういう組み合わせにするのか?は自由。センスが問われますね。(といっても個性が出るだけで、出来上がりは皆さん素晴らしいとか)
いよいよ型染め体験のスタート
たくさんの型紙の中から自分の好きな型紙を選びます。奄美をモチーフにしたものが多く、どれもとてもセンスが良くて素敵なものばかり!
もちろん型紙はすべて花穂さんがご自分で描いて切り抜いて作られたもの。花穂さんの奄美の自然を愛する気持ちと型作りの技術の結晶です。
どれもこれもかっこいいので、迷ってしまってなかなか決められません。どうしよう・・・。
皆さん、やはりここが一番時間がかかると聞いて納得。
型が決まったら配置を考え、ズレないようにマスキングテープで固定します。
あとは、染料を選んで、色ごとに専用の筆で染料を叩き込むようにトントントン、トントントン。
約1時間半、蟹を食べているときのようにみんな無言。自分の作業に集中しています。
「どうですか~?」の花穂さんの声に、ふと気がつくと、結構な時間が経っていました。
「女性に連れられてくる男性の方が意外にハマったりします」とのことですが、これは楽しい!やってみたらきっとハマりますよ。
表面を染め終わると、つぎは裏面。
染めた後はすぐに乾くので、裏返して机に置いても大丈夫。すぐに裏面を染めることができます。
完成したらすぐに持ち帰れる!お土産としての便利さも
色を入れ終わると、そっと型紙をはがして出来上がりを確認。塗りながら想像していたものよりも本格的な、いい感じの作品ができました。
最後にアイロンをかけて色を定着させてからパッケージに入れていただき、体験は終了です。
パッケージに入ると、なんだかお店に並んでいる商品のようではないですか?
化学染料なので、優しく洗えば色落ちも少なく、長く使えるそうです。
今回体験してみて、また今度は違う型や違う色を使って型染めをしてみたくなりました。
プロが作った型紙を組み合わせてオリジナルデザインを作れるのがミソ。
簡単なのに本格的、そして世界に一つだけの作品ができあがります。制作中の楽しさもぜひ味わってほしいところ。お子さんと一緒にできるのも魅力的ですね。
奄美の思い出をぎゅっと詰めた、楽しい型染めのお土産。自分で作ってみませんか?
この記事を書いたフォトライター
勝 朝子
Webクリエイター、ITサポーター、奄美大島紬のポケットチーフ「フィックスポン奄美」代表。東京出身。縁あって奄美大島出身の夫と結婚。以来毎年奄美大島を訪れ、2012年奄美大島に移住。奄美の自然、人、文化、食べ物が大好きで、島の隅々まで日々探検中!