「笠利に行ったら買ってきて!」と頼まれる噂の「炭火焼鳥ブギーピース」
島食
2018/03/23
勝 朝子
観光での島旅も数日を過ぎると、そろそろ島料理以外も食べたくなります。そんな時、奄美黒糖焼酎にぴったりなのが、「炭火焼鳥ブギーピース」の焼き鳥。
今回は、某テレビ局の取材も断った、知る人ぞ知るお店「炭火焼鳥ブギーピース」に潜入して、店主の肥後圭吾(ひごけいご)さんにお話を伺ってきました。
集落に漂うたまらない匂い
奄美大島の玄関口、奄美空港から車で北へ2分。奄美市笠利町の万屋(まんや)集落に夕方通りかかると、どこからともなく美味しそうな匂いが漂ってきます。
その匂いにつられて進んで行くと、目の前に現れたのは、「炭火焼鳥ブギーピース」!!
焼き鳥を買い求める車がずらりと並んでいます。あちこちから噂を聞きつけて買いに来たお客さんたちの車です。「笠利に行ったら買ってきて!」と頼まれる遠方からのお客さんも多いとか。
炭火で焼く焼き鳥のおいしさ
まずは、焼き鳥を食べないことには話が始まりません。さっそく、モモとレバーを焼いていただきました。
最初はタレをつけずに、素焼きです。新鮮な鶏肉の表面が炭火の遠赤外線でコーティングされていきます。
続いて壺に入った秘伝のタレにつけて、また炭火の上に。一気に、あの香ばしい匂いが店内に立ち込めます。
つけては焼き、焼いてはつけてを繰り返していくと、焼き鳥に照りが出てきます。
たまらない匂いに、お腹がグーグー鳴ります。
「もう少しで焼けますよ。」
こちらの殺気を察したのか、「待て」のサインが出されます。
待つことしばし、「できました!」。
テイクアウト用のパックに入った焼き鳥がやってきました。
何度も食べているので美味しいことは間違いなく、すでに口の中は唾液がスタンバイ。
ウチから持ってきたノンアルコールビールを飲みながら、さっそく1本いただきました。
ももは、外は少し焦げたところが香ばしく、中はやわらか。タレの味が効いています。
レバーは、柔らかく味わい深く、うーん奄美黒糖焼酎に合いそう!
今回は取材で来たので、食べるのは1本ずつにして、お店についてお話を伺いましょう。
地元に帰って焼き鳥屋を始める
このお店は、いつ頃からはじめたのですか?
「今から、ちょうど4年前ですね。大阪から地元に帰ってきて、実家にあるこのスペースで何かできないかと思い、焼き鳥屋をはじめました。」
「ここは、もともと母がラーメン屋をやっていたのですが、スペースも限られているのでテイクアウト専門の焼き鳥屋を始めようと考えました。料理は以前大阪で料理店を経営していたので、自信はあります。」
基本は持ち帰り、外のテーブルで食べてもOK
このお店は持ち帰り専門店ですよね?
「そうですね。調理スペースを広めにとりたいので、テイクアウトだけにしています。外に屋根付きのテーブル席があるので、そこで食べても大丈夫ですよ。ドリンク類は、持ち込み可なので、近くの栄商店でビールや奄美黒糖焼酎とか買ってきてください。」
どんなお客さんが多いのですか?
「こどもから年配の方まで幅広いですね。自衛隊の演習の時は、皆さんたくさん買いに来られて大変です。最近は観光客の方も多いですよ。」
イベントにも出店しています
以前、文化センターでのイベントでもお見かけしましたが、イベントへの出店もしているのですか?
「はい。地元を中心に宇宿の六月燈や、あやまる祭り、そのほか音楽イベントなどに出店しています。」
小さな集まりとかに焼き鳥をお願いすることもできるのですか?
「そうですね。量にもよりますが、前々日までに連絡をいただければ、可能な限り対応します。」
こどもからお年寄りまで楽しめるよう工夫をしています
お店のこだわりは、どんなところでしょう?
「鶏は新鮮な素材を仕入れています。野菜はできるだけ地元産のものを使うようにしています。あと、こだわりは、炭火で丁寧に焼くことと、タレですかね。かなり研究してタレを作っています。レシピは秘密ですが、島のザラメを使っていることだけは教えましょうかね。」
このおいしさで、どれでも1本100円は安いですよね。
「こどもからお年寄りまで安心して食べていただけるように、価格もリーズナブルに抑えています。美味しいって喜ぶ笑顔を見るのが一番ですからね。」
お弁当は栄商店で販売、焼き鳥は1本100円
お店のメニューを教えてください。
「ランチタイムは、焼鳥丼、豚丼、そして親子丼があります。どれもワンコイン500円(税込)です。一番人気は焼鳥丼ですね。近くの栄商店に出しているので、よろしくお願いします。」
「焼き鳥のほうは、もも、レバー、豚ホルモン、ねぎま、かわ、ニンニク(ももとニンニクを交互に挿したもの)、豚三枚肉、どれでも1本100円(税込)です。おまかせ10本1000円というのもありますよ。」
焼き鳥を炭火で丁寧に焼くので、焼き上がりまで少し時間がかかります。待たずにゲットするためには、事前に電話予約をしたほうが良いようです。
お昼の丼も、確実にゲットするには電話予約をしましょう。
お得なニクの日は15本1000円!
芸能人の方もよく来られるとか?
「そうですね。地元のアーティストのカサリンチュとか、モデルの子とか、あとはラップのWATARUさんは島に来ると必ず寄ってくれますよ。あそこの色紙に「焼き鳥食べるならここブギーピース」って書いてくれています。」
最後に、何か読者の方にお得な情報はありませんか?
「毎月29日はニクの日ということで、通常10本1000円のところ、なんと15本1000円とお得です。ただし、売り切れ次第終了なので、来店前にお電話で予約していただいたほうがいいですね。」
15本1000円とは!!お得ですね!メモしておかなくては!
空港に行く前にブギーピースで焼き鳥や焼き鳥丼を買って、空港で待ち時間に食べるのもいいですね。
今日は、どうもありがとうございました~。
この記事を書いたフォトライター
勝 朝子
Webクリエイター、ITサポーター、奄美大島紬のポケットチーフ「フィックスポン奄美」代表。東京出身。縁あって奄美大島出身の夫と結婚。以来毎年奄美大島を訪れ、2012年奄美大島に移住。奄美の自然、人、文化、食べ物が大好きで、島の隅々まで日々探検中!